人間研究
先週の金曜日、
時間をつぶすために本屋で立ち読みしていて、
十代の頃、哲学がやりたかったということをふと思い出しました。
高校では倫理の授業が大好きで、
進学先を選ぶとき、
「哲学がやりたいので文学部にいこうと思う」と父に言ったら、
間髪入れずに、
「食えない仕事だな」と言われたんですよね。
それで、進学先は経済学部にしました。
当時、なぜか、親の老後の資金を自分が稼がなければならないと思い込んでいて、
将来はお金が稼げる職業に就かなければならないと思ってたんです。
それで、哲学の道はあっさりあきらめました。
今になって考えてみれば、
文学部に進んだとしたって収入を得る道はあるだろうし、
そもそも別に学部で哲学を履修しなくても独学でなんぼでも勉強できるのに、
その後、哲学の本一冊読むことすらしなかったので、
まぁその程度のものだったのだろうという気もしますが。
ってか、そもそも活字嫌いで本をあまり読めないんですよね〜💦
でも、本屋で立ち読みしていても哲学の本ってやっぱりおもしろいし、
この年になって思い出したのもなにか意味があるのかもしれないので、
ちょっと勉強してみようかな〜と思っていた土曜の朝。
すると、その日、
数年前に知り合った人が、1年ぶりくらいにメッセージをくれたんです。
私が書いた、「正しさとはなにか」というメルマガを読んで、感想をくださったんですね。
その知人は、昨年は哲学のオンライン講座とかをしていた人で、
なんという偶然!
それで、あ〜、なるほど、これは、やっぱり哲学やれってことか!
と宇宙からのお知らせを受け取ったわけです。
さて、哲学って、どこからどうやって勉強するんだ?
とつらつらググってみてわかったのは、
私がしたいのは哲学に留まらないかも、ということ。
純粋な哲学だけじゃなくて、
心理学とか文化人類学とか社会人間科学とか、
なんだか、とっても多岐に渡るイメージ。
そこで降ってきた言葉が「人間研究」。
私は、人間のことが研究したいんだな〜と思い至りました。
学問の枠にとらわれず、
広く、人間のことが研究したい。
【Fate/Apocrypha】っていうアニメがあるんですけど、
そこに登場するアヴィケブロンっていうキャラクターがいまして。
人と目を合わせたくないため仮面を被っている程の人間嫌いで厭世家。
ですが、戦争や病気など、苦悩に満ちた人々がいることに胸を痛め、
なんとかしてこの世に楽園を築く、というのが彼の悲願なんですね。
そのために、自分を先生と慕っていた者を材料として使うため殺してしまう。
材料とされたロシェは消えゆく最後の意識で、
「先生は僕と同じで、煩わしい人の世界がいやでたまらないはずなのに、
どうしてこの人は、人間をつくろうとしているのだろう・・・
変なの。」
このセリフ聴いたとき、
わかるーーー!!!ってなったんですよね!!
まさに、という感じ。
アヴィケブロンの心理としては、
「人を救いたいけど人が嫌いだから、救うに値する人間を作りたい」
ということらしいです。
(そして、自分もまた、自分の利益のために他人を殺めるという、
大嫌いな人間と同じことをしてしまい、後々まで後悔することになる)
私も、ほんっと人間嫌いです苦笑。
めんどくさいし、バカだし、
正直、マジ滅びろって思う。
絶対人間なんかいないほうが、地球のためでしょ。
でもね、なんか訳わかんなくて、おもしろいんですよ。
人間同士で殺し合ったり、めちゃめちゃ残虐なのに、
その一方で、
小さな動物の命を救ったり、植物を愛でたりもする。
芸術なんてものを生み出して、それを楽しんだりもする。
ほんっと桁違いにトンデモな生き物だと思うんですよね。
そんな人間のことを、いろいろ知りたい。
もちろん、人間である自分も、研究対象です。
私自身、ひとりの人間として、
いろんなことを想って、考えて、
これまでいろんなことやってきましたが、
私はここまでやってきたのは、
人間研究の実践だったんだな、と。
・・・・20代からの30年、ほんとハチャメチャでした。
言えないことが多いけど。わはは笑。
んなわけで、ここから、残りの人生をかけて、
人間研究家になりたい!と決めた今日。
がんばるぞー!