フルニトラゼパムの高揚
現在、最強の睡眠薬と謳われるのは、フルニトラゼパム(=ロヒプノール、サイレース)でしょう。ロヒプノールはちょっと前に廃止され、今ではジェネリックのフルニトラゼパムが主流で市場に出回っているでしょう。
この薬はある程度いろいろ薬を飲みなれてから飲まないと危険かもしれません。その理由は、一つには気分の高揚感がある事、一つには健忘すること、です。
フルニトラゼパムを飲むと、慣れてない人なら1㎎、慣れた人でも2㎎ほど飲めば30分後くらいに気分が高揚し、眠気と陽気な感じが入り混じります。この時、気持ちいいので理性が効きにくくなっています。そのまま寝ればいいのですが、起きていると、普段はしないようなことをしてしまったり、言ってしまったりして、翌朝には何をしていたのか全く覚えていない、いわゆる健忘に陥ります。
例えば知人に訳の分からないメールを送りまくっていた、とか、自傷行為をしていたとか、パソコンを改造してしまったとか、そういうことをしてしまいます。かつ、食欲もわいてくるので、色々食べてしまいます。
これらは私の体験したものでもありますが、一度フルニトラゼパムを3㎎のんで起きていたら、気づいた時には布団の中だったのですが、パソコンを開くとなんとOSがWINDOWSからLINUXに代わっていたことがありました。
なかなか恐ろしい薬です。お酒と一緒に飲むとさらに行動がエスカレートし、翌日には何も覚えていないということになります。
飲んだ直後は気分が高揚して酩酊した気持ちよさがありますが、結局朝になればその気持ちよさすらも忘れてしまうので何とも悲しい薬です。
ちなみにこれを飲み物に混ぜて寝かせてイタズラできないように、この薬は青色の着色料ががっつり入っています。噛んで飲むと口の中が妖怪のようになります。