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#38 自宅療養の徒然草その1 タキソールとの再会、キイトルーダとの新たな出会い

今日で6月もおしまい。
2024年も半分が過ぎたことになる。驚愕。

一年前の今日は、子宮頚がんの手術を受けた日だ。
その時のワタシの癌は、子宮の頚部(入り口のあたり)に留まっていたものの、浸潤がんの性状や、ワタシの年齢とバックグラウンド(妊娠について、、)を考えて、医師のおすすめ通りに子宮の他、卵巣や卵管、リンパ節を切除する広汎子宮全摘術を受けた。

臓器は、じゅうぶんなマージンをとって摘出され、子宮、卵巣、46個のリンパ節にも転移はなく、その時の主治医の先生は、
根治出来たと言って良いでしょう、と、
太鼓判を押してくれたのだった。

というのは、去年の話。

いま、ワタシは、
再び、パクリタキセル(タキソール)とカルボプラチンに加えて、
免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダを合わせた3剤のカクテルで癌と戦っている。
ようやく、本格的な体力(例えば、お昼にきつねうどんを平らげ、おやつに、きな粉おはぎを食べられるくらいの感じ)が、戻ってきたので、ガッブリヨツで癌と戦える体制になった、というわけだ。

現在、日本で使える免疫チェックポイント阻害薬は、オプジーボ(ノーベル賞受賞)、キイトルーダ、リブタヨの3つ。
リブタヨは、モヤシ•ホネカワスジエモンから、少し人間らしくなった頃に始め、これまでに、2回投与出来た。
それまでは、癌を叩こうにも、身体の方がお薬の副作用に耐えられないとの判断だったのだ。無論、きな粉おはぎなんて受け付けない。
だから、薬剤が入った時は本当に嬉しかった。

そしてこの度、懐かしの(?)タキソール&カルボプラチン(TC療法)合わせて、キイトルーダのお世話になっているのだが、ナカナカ、効いているようだ…!!

流石、3剤カクテル。
酔いが回って、、、ということはないのだけど、やはり、TCの副作用も、ナカナカのものである。抗がん剤(化学療法、その英名のケモセラピーから、ケモ、と呼ばれる。そしてこの療法、毛も抜ける)は、強い。投与から13日目の朝にして、まだ痺れがある。
一昨日までは、39.6などという九度超えの熱、吐き気、倦怠感、骨髄抑制(ヘモグロビンも5まで下がっていたので、緊急輸血した)など、、
まあ、これらの緊急事態は大体、経験済みだったし、家には、最強の母!がいてくれたので、再び拒食症に陥ったりと、ジタバタすることは全くなく、無事に切り抜けることができた。

母、母上様々である。
入院中の上げ膳据え膳同様、美味しいご飯をお世話になっている。しかも土鍋ご飯、である。
高熱で大汗書いて何度も着替えるパジャマ、びしょびしょのタオルのお洗濯。
リンパ浮腫の脚を、優しくさすってくれる。猿の親子の毛繕いである。。。
しかも、常に明るく朗らか。
こちらが病人であることを時々お忘れになってくださる。いや、本当に忘れていてくださる。
まあ、風邪ひきの看病くらいな感じ。
夜はマイペースにお一人で晩酌。

御仏の振る舞いに、思わず手を合わせてしまう。
ああ、早く良くなって、恩返しせねば、、と思いつつ、いつも、べろんべろんに甘えている…。

アレ?
母の願掛けの禁酒は?
そんなの、退院が見えた日に解禁されている。笑。
麻雀断ちは?
どうやら、こちらでの健康麻雀も再開くださったようで、たまに遊びに行ってくださる。
こちらのご近所に、ウォーターベッドが気持ち良い、キレイな整形外科も見つけて、たまに通っておられる。
この母の存在が、今のワタシの、生き甲斐の、ひとつだ。

昨日、実家の、関西の健康麻雀教室のほうから連絡があった。

「⚪︎⚪︎さん(母とワタシの苗字)がいない麻雀大会なんて、初めてだったわよ!」
とのこと。

申し訳ない、、
いま母に帰還されてしまうと、ちと、こちらが、危うい。5ヶ月の入院生活の間、ワタシの家は、代わりに一人暮らししてくれた母の好みのままに、微妙にカスタマイズされている。アレはどこだ?、ソコよ、ソコ。ドコ、ドコ、が止まらない。

退院してから、ワタシは、母への感謝と繋ぎ止めに、いろいろとプレゼント攻撃をしてきたのだが(たまに外すが、ネットショッピングは素晴らしい…)、報恩には到底、釣り合わない。
半年もコチラで看病いただいていることは伏せて、、、
もう少し、ご一緒頂けるように、快眠を約束してくれるエアウィーブのマットレスでも、おススメしてみよう。


ああ!
次回こそ、、お薬のことを書くぞ!
このnoteの問はず語りも、ワタシの生き甲斐の、ひとつだ。
読んでくださる方に、ココロからの愛を込めて、お礼を申し上げます。ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます。みなさまの存在も、ワタシを生かす、生き甲斐です。

写真は、去年末、再発がわかる前に母と旅行した諏訪、塩羊羹で有名な新鶴本店。
塩羊羹が絶品である。だが、ほんの最近まで一切のお取り寄せや地方発送サービスは非対応で、ココ、諏訪のお店でしか買えなかったらしい。

一泊二食に源泉掛け流しの客室露天風呂がついたお宿も素晴らしかった。
ワタシは、諏訪湖を目の前に望む檜の露天風呂に、文字通り、ひたすらに入り浸った…。

毎年、8月15日に行われる諏訪湖の花火大会には特別料金の宿泊プランもあるとのこと。打ち上げが目の前であり、かつ、諏訪湖のあたりは盆地になっていて、音の反響率が高い。そのため、この諏訪湖花火は、五臓六腑に響き渡る、と称される、素晴らしい花火だそうだ。
日本の花火は、江戸8代将軍吉宗の頃、大飢饉の鎮魂の為に打ち上げられたのが始まりだという。
なるほど、だから、この日、なのだ。


お宿はココ とにかくゆっくり出来ました。感謝https://www.sui-suwako.jp/


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