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Photo by
manatsunosaru
また歩きたくなっちゃった。
彼が帰国し、今週会う。
半年ぶり。最後に会った時、私はまだ歩けていた。2人きりで会うのは、最初で最後だと思っていた。
出会った時から、好意を感じていたし、彼はとても情熱的に言葉にのせて、分かりやすく気持ちを伝えてくれた。
けど、その時の私には、気持ちに答えられない病気とは別の理由があった。
長年に渡り争っていたことが解決するまで恋をしないように注意して生きていた。
彼が日本を発った後、恋心をはっきり自覚した。
争い事の解決のため、必死だった。だってこれ終わらないと先に進めない。
年内にどうしても決着をつけたくて。無事闘いが終わった。
彼と向き合える状況になって、私は困っている。せっかく同じ気持ちになれたのに。
彼の「会った時にしたい事リスト」の中に手を繋いで外を歩きたいというものがある。
彼は、私が今車イスの生活をしている事を知っているし、理解もしている。
だから、車イスでもいいから、手を繋いでどこかに出かけたいって事なんだと思うけど。
最近、現実を受け入れ、この状態をキープしようと前向きに生きている。
でもね、また歩きたくなっちゃった。絶対叶わない事なのに。
普通に手を繋いで出かけたい。狭い路地を駆け抜けて、ちょっとオシャレな店に入ったりしたかったな。
会えるだけで、幸せだよ。わかってるよ。
冷たい画面越しじゃない、ぬくもりが私の傍にやってくる。
わかってる。わかってる。わかってる。
でも、やっぱり歩きたい。
私がした、彼へのお願い
障害者と介助者に見えないようにして欲しい。まぁ、難しいよね。
ちゃんと考えておくって。それだけで嬉しいよ。
ごめん。わがままで。
私の素直な気持ち。