桜の木の下で
白いコートであらわれた君。
桜の木の下で僕は、君への恋心を認めた。
恋人になれたのは五月だった。
一年経って、君は
「一緒に桜をみたら、別れよう」
と言った
二年目、君は
「別れるのを諦めた」
と言った
三年目、君は
「また今年も一緒に見れたね」
と言った。
四年目の今日、君は何というのだろう。
君は今でも
「あの時の関係が恋しい」
「あの時がずっと続いてたらよかった」
と思っている。
「来年もまた一緒に見よう」
と僕は言うけど
来年、また一緒にこれるのだろうか
と僕は思う。
今日、桜の木の下で。