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豪雪の奥会津で女一人旅(後編)
二日目
奥会津で迎える初めての朝。
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朝一番で目に入るのがこの景色って、なんかすごく贅沢・・・。
さて、今日はどう過ごそうかな。車で出かけようかな。でも雪だしな・・・。昨日は長距離の運転で疲れたし・・・
などとウダウダしているうちに、気付けば時間は午前10時を過ぎていました。
まあ、こうやってのんびりお部屋で過ごすのもいいかぁ。その日の気分やコンディションで過ごし方を決めるのも、一人旅のいいところだしね。
とはいえ、籠りっぱなしもなんなので、宿の付近を少し散歩しました。
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そして、この宿の更なる楽しみがコチラ
かわべり棟から歩いてすぐのところにある、「早戸温泉つるの湯」さん。宿にチェックインする時に、宿泊する日数分の利用券がもらえます。今日はゆったり、昼から温泉と行きますか〜♬
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お湯は茶色い濁り湯で、冷えた体にじんわり沁み入ります。目の前に広がる只見川の絶景も相まって、いつまでも入っていたくなる・・・。
食事処やカフェも併設されていて、湯治客の宿泊施設もあります。こちらも、お籠りに良さそうですね。
温泉でしっかり温まって、この日はもう宿でごろごろすることにしました。
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置いてあった冊子によると、この宿の建物は、元々は東日本大震災時の応急仮設住宅だったものを移築したそうです。
役目を終えた後に、別の用途で活かすことを念頭に作られたものだったんですね。
栃木県に住むわたしも、直接は被災しませんでしたが、震災当時は混乱や不安、張り詰めた気持ち、そして無力感でいっぱいでした。
この建物は、住み慣れた場所を離れて暮らさなければならない、心細い思いをしていた人たちにとって、暖かく安心できる居場所だったんだろうな。そんなことを、自分の肌で実感した気がします。
三日目
今日の天気は・・・
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ここに滞在して初めての快晴!!やっぱり青空は嬉しい♡
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天気がいいというだけで、なんだかワクワクします。この日は、車で15分ほどの宮下地区に行ってみました。
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雪の晴れ間ということで、どの家も皆さん雪かきをされていました。冬の間はずっと、これを続けるんだよなぁ・・・。
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どこもかしこも雪に埋もれているので、歩くには長靴が必須です。滑らないように注意が必要ですが、ズボズボと雪を踏みしめて歩くのって、すごく楽しい♡童心に帰ったようでテンションがあがります♡
さて、旅先を三島町にした目的の一つに、奥会津の手仕事に触れてみたいということがありました。
https://www.okuaizu-amikumi.jp/
こちらの三島町生活工芸館は、山葡萄のツルを使った編み組細工などが展示されています。
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さすがに、この雪の中ではお客さんも少なく、ゆっくりと見学させてもらいました。購入は・・・うん、またの機会に検討しようかな・・・。
そして、宮下地区と生活工芸館の間の国道400号沿いには、絶景ポイントが沢山ありました。
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ここに滞在して色々な風景を見るまでは、雪景色って単調なんだろうなーと漠然と思っていましたが、その日の天候や時間帯、それぞれの場所によって、驚くほど多彩な表情があるんだと知りました。
そもそもわたしは寒いのが苦手だけど、それでも、冬の時期にしか出会えないこの景色には、どうしようもなく惹き付けられる魅力があります。
端的に言うと、雪ってめちゃくちゃ美しい!!
今回、勇気を出して雪道運転にチャレンジしてよかったな、と心から思いました。
最終日
気ままな一人旅も、いよいよ最後の日です。
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名残を惜しみつつ荷物をパッキングし、お世話になった管理人さんにまた来ますね!!と約束をして、夫の待つ家へと帰ります。
帰路は高速道路を使わず、芦ノ牧温泉を通る国道121号で帰ることにしました。というのも、職場の人からオススメされたラーメン屋に寄ってみたかったからです。
芦ノ牧温泉というと牛乳屋食堂さんが有名ですが、こちらのうえんでさんも超人気店なんだとか。
お昼どきだし、もしすごく並ぶようなら諦めて帰ろうと思っていましたが、ラッキーなことに全く並ばずに入ることができました♡
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このスープの透明感・・・。あっさりしてクセがなくて、旨みとまろやかな塩味が絶妙なバランスで、ゴクゴク飲めてしまいます。噂に違わぬおいしさ!
こちらの名物は豚のカシラ肉を使った「焼き鳥」だそうですが、さすがに食べ切れる自信がなかったのでやめておきました。また次回、夫と一緒に行ってみようと思います。
こうして、無事に冬の奥会津への一人旅を終えることができました。
文章にして振り返ってみると、ただただわたしがやってみたいと思うことをやってみる、好奇心を満たしたいというのが、わたしが一人旅をする動機なんだなぁ。
この旅の間、ほんとにほぼずっと一人で過ごしたわけですが、自分の興味の赴くままに歩いたり調べ物をしたり、景色や気温やにおいや音を感じて楽しんだり、自分の感覚に向き合ってワクワクしたりまったりしたり、存分に一人時間を楽しむことができました。でも、それもわたしを送り出してくれる夫や、心地いい宿を提供してくれて、付かず離れず心配りをしてくださる管理人さんや、沢山の人との繋がりの上で経験できたことなんだと感じています。
行ってみたいところに行って、その場所に立って、自分の五感で感じられるものを感じる。そんなスタンスで、これからも一人旅を楽しんでいきたいなと思います。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!