生きた買いもの 生きるための買いもの
形から入り、揃えたら満足するパターンが多い人生だが、今回は心に決めている。
せめてもう少し掃除に意識を持ちたい。
というわけでハタキを買った。
ずいぶん前にネットで知ったのだが、正絹のハタキ(白木屋伝兵衛商店)だ。
百均の掃除用具を愛用し、掃除機で吸い込む生活をしてた。
でもこの先はもうちょっと生活に、自分の動きにプライドを持ちたい。
百均も掃除機も使うけど、まずハタキ。
すごくいいハタキ。
魔法のステッキのようじゃないか。
日本製だし、佇まいが美しいのよ。ハタキは汚れていくけど、空間が綺麗になるの。
お祓いのようにシャッシャッと空気を震わせ動かしていく。
本当は日本家屋に似つかわしいのだろうけど。
傷んだら、また絹の部分を新しいものに替えてくれるらしい。
いいものを長く使いたい。
物を大事にしたい気持ちが溢れ出している。
時間の使い方、大事だったなあ。
11月からこっち、なんだかわからないけれど、謎に押しつぶされるような心の苦しさがあって、色々思い直しました。
感動したのはね、お釣りを新札でくれたのです。
老舗の心意気というかね。
電子マネーの時代にいまだ主に現金派でいるけど、お金で支払いして、美しい新札が返って来る体験はもうあまりしていなくて、一気に上がったというか、感動したよ。
普段量販店ばかりで買い物してるのもある、両替だとか手数料かかる時代だし、どんな状態のお札が来ても無感動で、買い物自体が流れ作業みたいになってたことに気づいた。
たまたまかもしれないけど、たまたまじゃない気がします。
買うと決めて、オンラインでなくお店まで行って、買い求めるところまで、素敵な流れでした。
大切に使います。