冬の海に干されたの2021
これもまた前記事の写真と同じ海なわけで。
この光景を見ると、「ああ、今年ももうすぐ来年になるのね」と清々しい気分になるのです。
立派に育った大根たちが、何故このような事態になっているのか?
それは…
美味しい沢庵に生まれ変わるためであります!
ピチピチでスベスベの大根が、シワシワに劣化したそのとき、新たな食べ物に生まれ変わるんですね。
私のお肌も、乾燥という追い風により老化の一途を辿っておるわけですが…(-_-;)
「ちょっと萎びたキミも素敵だよ」
って耳元で囁いてくれる男子(松潤似)がいたら、この浜辺の大根全部あげちゃいたい!←ドロボーです
「本当は、おでんの具になりたかったなぁ」
「俺はふろふき大根」
「私だったら、お味噌汁…かな。…なんてね」
そんな声が聴こえてきそうなうしろ姿にもらい泣き。
「そんな悲観的になることはない」
「!?」
「沢庵は、いいぞぉ」
「おやっさん!(干した農家さん)」
「頼むよ、おやっさん!ここから下ろしてくれ」
「カマイタチ…いや、おまえたち。沢庵はなんで沢庵っていうか、知ってるか?」
「そんなん知るかよ…」
「それはな、臨済宗の開祖、沢庵和尚が作り始めたからだと言われておるのだぞ」(由来の一説によると)
「……」
「ドヤ」
「下ろせ~!!俺は味噌田楽になりたいんだ~!」
たっぷり妄想して気がすんだロッタ。
そんな私は、沢庵もべったら漬けも大好きです。
海水浴客でごった返す夏の海と違って、冬の海には、普段インドアな人たちをも惹きつける魅力があると思います。
こんな晴れた青空の下でなら、私も体中に海風受けて干されてみたいな…。
干された瞬間、この錆びた鉄骨が、自分の大根脚一本で崩れ落ちる未来予想図も見えるけど。
おっと、いけない。またおセンチになっちゃいました。←センチメンタルの基準て何だろう?
「エクスペクトパトローナム!美味しくなぁれ…」
大根たちに向けてささやかな呪文を呟き、冬の海を去ってゆく、ロッタ2021の師走。
~ fin ~
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍀
この記事の写真と同じ海で撮った写真を載せた前記事『スカイウォーカー』に、ありがたきご褒美を頂戴しました。
読んでくださった方、本当にありがとうございました🙇✨
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