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言の葉が音の風に乗って届く

本を読むとき、あなたの脳内にはどんなことが起こりますか?

小説や詩などではどうでしょう?
目の前の文字がそのまま流れ込んでくる人もいれば、情景を映像のように頭のスクリーンに映す人もいるかと思います。
読んでいる途中、ふと自分の記憶が文章とシンクロしたり、登場人物の声が聴こえてきて、生き生きと動き出すなんてことも。

それら全てが脳内で起きる人もいるかもしれません。

私はというと、そのときのコンディションによって上記のどれかが浮かんだり、ふと、それら全てが一緒に訪れることもあります。

そのせいか、読む速度は遅い方かもしれません。

先日、ピリカさんのピリカ文庫に載せていただいた『月』というショートショートを、ねじりさんのキュートで抱きしめたくなるような可愛い『月』のお話とともに、ピリカさんに朗読していただきました♪

『すまいるスパイス』という音声配信で、ピリカさんとこーたさんがそれぞれ朗読してくださっております。

ねじりさんの作品はコチラ!♪

こーたさんの、ちょっとすねたような口調が、ねじりさんの生み出したキャラクターの可愛さをさらに倍増させ、“月”に会いに行きたくなります♪


わたくし、月山のはコチラ。


自分が書いたものを誰かが声に乗せて届けてくれる、という体験は初めてのこと。
それは、想像以上に感動的な体験でした!

書いた人間と、読んでくれた方の解釈というのは、必ずしも合致するとは限りません。
人は無意識のうちに、自分の経験や思い出、これまで読んだり観たりした作品の地層から、何かを添わせて読んでいくのでは?と推測します。

しかし、今回のピリカさんによる『月』の朗読は、私の頭のなかで書いているとき聴こえてきてた登場人物たちの声の抑揚や緩急とかなり近くて、おおお!と、なりました。
特に、おじょうさま(主人公)のセリフと語りの地の文でのせつなさと期待が交錯する感情の起伏が見事に表現されていて、朗読を聴きながら、私はうれしさのあまりニヤケが止まりませんでした。

さらには、書いた本人が謎人物認定した執事のリカルド。声を吹き込まれた瞬間、「きゃ、この人、カッコええ♪」と、急に輪郭がはっきりし出したのです。

すごく丁寧に読み込んでくださったのだと感謝と感動の連続でした。ピリカさん、本当にありがとうございました!

また、朗読のあと、おふたりが感想や書いた人のエピソードを紹介として添えてくださるのですが、これが本当にうれしかったです。

ピリカ文庫とすまいるスパイス(音声配信)を、ぜひとも併せて秋の夜長にいかがでしょうか?😊

私が物語を書くとき願うのは、読んでくれる方が読んでいる間だけでも現実のしんどい出来事を忘れてウフフとなってもらえますように。ということ。
まだまだ出来ていないので、そこは精進せねばなのですが。

言の葉が音の風に乗って届く

朗読という優しくも力強い追い風に助けられ、『月』はうれしくてポワンと空に輝き出しました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍀



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