リアル梅林ガール【エッセイ】
先日投稿した物語、『梅林ガール』を読んでくださったみなさま、誠にありがとうございました😹💖
梅林ネタを書いておきながら、今年未梅林だったロッタは、先週末、某梅林にお出かけいたしました。
写真は満開の木ですが、全体的には三割程度の開花でした。今ごろはもっと咲きそろっているであろうと思われます。
白梅の香りが風に乗ってくるたびに深呼吸する昼下がり。ベンチに腰かけ、ただぼ~っとしながら日なたぼっこ。足元の土や草の匂いにも春を感じます。
忙しなく梅の花から蜜を集めるミツバチ🐝を眺めていると、あら?こっちにも…え?そっちにもあっちにも、分身の術のように現れ出づるみつばちマーヤ…みつばちハッチ…の末裔たちよ。
よきかな、よきかな☺️
まったりのんびりしていた、そんな時。
「ねえ、これって、サンタクロースの土じゃない?」
パードゥン?
先ほどから、梅林を駆け回っていた幼い姉妹が、突然私のすぐ後ろにしゃがみ込みました。
どうもサンタクロースの土を発見した模様。
すんごく気になるけれど、よそのお子さんをじろじろ見るのも憚られ、視線は梅に。すると…
「しっ!サンタクロースのひみつの土だよ!」
えっ!?ひみつの土?気になる気になる、見たい見たい!でもガマンです。
「ねえ、このクローバー、🍀スズメのクローバーにしない?」
クローバーへ新しい名を授ける少女たち。
覆される我が概念。
そして再び梅林を駆け回る姉妹。
今なら振り返ってもいいよね?(゜ロ゜))ゴゴゴ…
「キャベツだ~!」「キャベツいっぱい採ろう~🎵」
Σ(´□`;)梅林にキャベツ?あったっけ?いや、まさか。
「サラダ作ろ!」「もりもりサラダね🎶」
「そう!もりもりサラダ!」
姉妹がUターンしてこちらに来るぞっ!
慌てて梅を眺めるポーズに戻るロッタ。
またすぐ後ろではじまった何かの儀式。どうやらキャベツでもりもりサラダを作っているようであります。
「やっぱりサラダにはコーン🌽よねぇ」「ねーっ」
サンタの土とスズメのクローバーはどうした?ああ、気になる。設定、上書きしたのか?サンタとスズメは藪の中。
姉妹の3分クッキングは、彼女たちの親御さんの呼びかけによって突然の幕切れとなりました。
よっしゃ!ついに、もりもりサラダの全貌が!
しかし、そのファミリーはまだ近くにいたので、すぐ振り返るのも恥ずかしくて、なんとなく躊躇っておりました。
そのうち、一緒にベンチに座っていた夫が立ち上がり、またロウバイのエリアへ行きたいと言って歩き出しました。
ああ…キャベツのもりもりサラダはすぐ後ろにあるというのに!😭
結局、振り返らないまま、私は泣く泣くその場をあとにしたのでした。
ですが、安心してください。(とにかく明るい月山)
どうしてもサラダが見たかった私は、ロウバイを楽しんだあと、再びあのベンチへと戻ったのであります!(もう好奇心通り越して執念やね)
それではご覧ください!
これが梅林シスターズの残していったもりもりサラダ、及びサンタクロースの土、及びにスズメのクローバーであります!
まだ二・三歳の彼女たちが小さい手で一生懸命むしってきた草、もといキャベツかと思うと、親でもないのに泣けてきます。
まことの梅林ガールとは、彼女たちのことだったのやもしれぬ…。
甘く清らかな梅の香が、日常でトゲトゲになった私の心を撫で、どこまでも平和な梅林での一幕を見せてくれたのだと思いました。
~おわり~
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍀
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