魔法のドリル#1 自分でできるコーチングーGROWモデル
魔法の質問に答えていったら、人生の謎を解くように、私が生きるに値する人生を創造できるかもしれないー
そんな質問たちを集めて、魔法のドリルを作りたいと思いました。
初回は、コーチングの基本スタイル。GROWモデルに沿った質問を集めてみました。これに答えていくと、コーチングのような効果を得られる、というのがこの記事の目的です。
GROWモデルとはギャップ分析のひとつです。「Reality:問題」をひとつ選んで左下に、「Goal:目指すゴール」を右上に書き、問題からゴールを矢印で結びます。
その矢印の途中にある「Obstacle障害 や Options自由な選択肢」を明確にしながら、「Will:未来の解決策」を探します。
これらを質問に回答しながら、現状と解決策を明らかにしていきます。
以下は、具体的な質問集です。
リスニングファームさんのこちらのページが参考元です。実際私はリスニングファームのコーチングのワークショップに参加して、とても効果を感じました。
具体的なステップ
具体的なステップはこんな感じです。
【ステップ1】「テーマを決める」
【ステップ2】「話が終わった時の状態/理想の状態を明確にする」=Goalを決める
【ステップ3】「現状(問題)を明確にする」=Realityを見る
【ステップ4】「様々な視点を得る」=ObstacleとOptionsを知る
【ステップ5】「行動を決める」=Willを具体的にする
【ステップ6】「振り返り」
原因を探るのではなく、未来の目標から考えていくのが特徴です。一つ一つ見ていきましょう。
【ステップ1】「テーマを決める」
Q:どんなテーマについて話されますか?
Q:今ここで話してみたいことはなんですか?
Q:最近、目標にしていることはなんですか?
Q:最近、困っていること(心配なこと)はなんですか?
Q:将来、こうなりたくないと思うことはなんですか?
【ステップ2】「話が終わった時の状態/理想の状態を明確にする」=Goalを決める
(今回のコーチングの質問)
Q:この話し合いが終わった時に、どうなっているといいですか?
(テーマのゴールについての質問)
Q:お話しするテーマが、将来どうなっていると理想的ですか?
Q:どうなれば、解決したといえる状態ですか?
Q:状況がよくなっています。自分や周りはどうなっていますか?
Q:自分も周りの人もだいたいのことがうまくいっています。どんな生活を送っていますか?
Q:問題が解消された時、あなたはどんな気持ちになりますか、特にうれしく思い、いいなと感じるのは、どんなことですか?
Q:その目的が達成できていると、あなたはどういう状態(気分や体調)になっていますか?
Q:明日になったら、課題(問題)が改善されていました。あなたはどんな気分ですか?※一週間後、一か月後、半年後、1年後などでも
【ステップ3】「現状(問題)を明確にする」=Realityを見る
Q:今の状態は理想の状態が10点だとすると何点くらいですか?
Q:目標(課題)に関する現在の状況はどのような感じですか?
Q:あなたが今心配していることは、どんなことですか?
Q:あなたの今の状態に名前をつけるとしたら「何状態」ですか?(外在化)
Q:なぜ、その目標(課題)を選ばれましたか?
Q:具体的にどんな課題があると思いますか?
【ステップ4】「様々な視点を得る」=ObstacleとOptionsを知る
質問のヒント:
・チャンクアップ(抽象度を上げる)
・チャンクダウン(具体的に分解)
【視点を変える質問(メタ認知)】
Q:その体験で、得たことは何ですか?/代わりに何を選んだのですか?
Q:その枠組みの中では失敗だったとしても、外側から捉え直すと、どんな意味を持つ?
Q:もうひとりのあなたがいたら、なんと言ってあげますか?
Q:あの頃の自分(20年後の自分)は今のあなたに何と言ってますか?
Q:もしそれが友達に起きたことだとしたら、何と言ってあげますか?
Q:〇〇の立場だったら、あなたに何と提案しますか?(母親、先生、夫、神、死ぬ前の自分など)
Q:このことが周りの人にどんな影響を与えていると思いますか?
【コーピング(対処)・クエスチョン(成功体験)】
Q:こんな大変な状況の中で、どうやってそれを頑張ってこられたのですか?
Q:力になっていたものは何だと思いますか?
Q:そうでなかった経験はありますか?そうだった時とそうでない時の違いは何ですか?
Q:今まで似たような状況の時は、どうやって乗り越えてきましたか?
Q:今まで、例外的にうまくいった時は、どんな時でしたか?
【影響に目を向ける】
Q:この状態が続くとどうなると思いますか?
Q:そのことがまずい結果になったことはありますか?
Q:次に同じ場面があったらどうしますか?
Q:何があったために、それが問題だと思いましたか?
Q:それはあなたにどんな影響を与えますか?
Q:そのことが自分に不利益になったことはありますか?
Q:やった方がいいのにやっていないことはありますか?
Q:やらない方がいいのにやってしまっていることはありますか?
【方法を具体化】
Q:この目標を達成するには、どういった能力や知識が必要ですか?
Q:あなたの中の何を改善すると、解決に向かいそうですか?
【サポートを探す質問】
Q:何があればできると思いますか?
Q:そのことを相談するとしたら誰ですか?
Q:周りの人と協力できそうなことはありますか?
Q:周りの人にお願いしたいサポートには何かありますか?
Q:その心配を減らし、小さくしてくれそうなのは、どんなことですか?
【感情に目を向ける】
Q:どんな感情でしたか?
Q:その時、自分の中で何が起きましたか?
Q:その罪悪感ってどんな感じですか?
Q:あなたはそう感じる自分をどう思いますか?
【状況を明確にする】
Q:いつからそう感じていましたか?
Q:その時どう行動しましたか?
Q:その気持ちを10段階で言うと?
Q:その気持ちを強めるとしたらどんな状況ですか?
【ステップ5】「行動を決める」=Willを具体的にする
Q:なにか小さな一歩で、あなたがすぐにやれることは何ですか?
Q:さっそく明日から始められる行動は何ですか?
Q:なにか意識して変えられそうなことはありますか?
Q:誰に何と言って、協力を求めますか?
Q:まず、誰に相談してみますか?
Q:周りと協力して、やれそうなことはなんですか?
Q:ずばり、あなたは目標達成のために何をしますか?
Q:解決したときの状態を色にたとえるなら?形にたとえるなら?
&補足の質問
・〇〇と話したことについて、もう少し詳しく聴いてみたくなりましたが、いかがでしょうか?
・〇〇と話したことについて、具体的なイメージがあればお話し頂けますか?
・〇〇〇〇と話されたことは、要するにどういうことなのか聞いてみたくなりましたが、いかがでしょうか?
・ここまでで、話したいことが話せているでしょうか?
・何か加えて話したいことはありますか?
・何か聞いて欲しい質問はありますか?
【ステップ6】「振り返り」
Q:話をしてみていかがでしたか?
Q:話し終わっての今の気分はいかがですか?
Q:話したことで気づいたこと、整理されたことは何ですか?
Q:当初、予定していた話し合いの目的は達成できましたか?
Q:私の質問は、あなたにどんな影響を与えたと思いますか?
ポイント
・質問はステップ1から順に行います
・あくまでもコーチ役は質問をすることに意識を置き、自分の意見やアドバイス、経験談などは避けましょう
・どの質問をするかは、話の内容に合わせて質問者が決めましょう
・各ステップごとに、1~3つくらいの質問が適当です
ポイントの2つ目は、本当に守った方がいいルールだと強く思います。
とってもあるあるですが、コーチ役の人って、ついアドバイスしがちなんですよね。でもコーチ役がその場ですぐに思いつくようなことは、だいたいクライアントはすでに試していたりします。
また人は上からアドバイスされると反発したくなる性質があります。自分で決めて選ばないと変容は起こりません。
ただ、上記と矛盾するようですが、クライアント役の認知が偏っている場合は、適切な質問のサポートが必要です。例えば、ネガティブに自分を責めてるだけで、アイデアが前進しないとかいった場合。
メタ的な視野や、ポジティブな感情に気づく質問など、質問の中で工夫すると良いでしょう。
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