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【旋頭歌】ニワトリ
Sedoka galline
Rosse e nere
Galline romagnole
Calpestano le aiuole
Le loro suole
fan segno. Che piacere,
le impronte vedere!
(日本語訳)
赤と黒
ロマーニャのニワトリ
花壇を踏み荒らす
やつらの足裏は
跡を残す。足跡見るの、
すげぇ楽しい!
(押韻)
ABB BAA
下三句: ローリス M./校正: アンドレア M.
訳: ローリス M.
[追記] こうせいを したりさせたり 大変ね
(川柳)
※以下、自分のためのメモです。
【楽屋裏】上三句をもらったあと...
L「一応できたけど... なんか微妙なんだよな。
❶ Le loro suole
❷ fan segno. Che piacere,
❸ carine orme vedere!
...どう?」
A「...微妙だね」
L「な。本当は "impronte" を使いたかったんだけど、音節数が多すぎて使えなかったんだよ。でも、原因はそれじゃなくて、"❸ carine orme vedere!" ...」
A「うん。動詞が二個*あるからじゃないか」
(*前行の "piacere" と、この行の "vedere" )
L「違うよ。"vedere" は名詞として使ってんだから問題ねぇだろ。語順は変えてるけど、"Che piacere, vedere carine orme!" だったら平気じゃん?」
A「いや、"carine orme" はおかしい」
L「あー、ね。散文だったら絶対やらないけど、このケースでは音節数を合わせるために "e" と "o" を隣り合わせて(carine orme)、sinalefe する必要があるだろ。そういう "然るべき理由" があっても、ここの語順はひっくり返せない?」
A「うーん... ジョヴァンニに聞いてみないと何とも言えないなぁ... でも、感覚的に "carine orme" は完全におかしいよ」
L「そうか。じゃぁこれは韻文でも "鉄のルール" なんだ」
A「...断言はできない。今度、君がイタリアに来たら、ジョヴァンニのところへ質問しに行こう。とりあえず今は、"impronte" が使いたいなら...
❷ Impronte fan vedere
❸ È stato un piacere
それか、
❸ Le impronte vedere
みたいな感じにしておいたら」
L「お前はどっちがいいと思う?」
A「そうだな... 後者かな。前者はちょっと単純すぎるよね」
L「じゃぁそうする」
A「このあと質問事項をノートをまとめておくんだよ。この前も同じことを言ったけど、君は結局やらなかったよな...」
L「...晩飯食ってからやる」
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