【ドイツ】娘が手足口病にかかったお話
先週の土曜日、顔にちょっと発疹があるなーと。手にも小さい赤い発疹がポツポツ。
ま、ま、まさか、これは噂の手足口病か?!
熱も出ていないし、食欲もあるし、いったんこの日は様子見にしました。
翌日、日曜日、朝起きたら娘ちゃんの顔が発疹だらけ😨
手も指などが大小異なる発疹が😨
娘の発疹の大半はこの時点で顔(口の周りから、頬、鼻)と手でしたが、手足口病が顔に出るとは知らず、半信半疑だったので救急病院へ行くことにしました。
なお、月曜日以降、膝裏に2か所、足裏足首あたりにもポツポツできました。水疱は主に手と足裏に数か所、顔は見てるだけでいたいたそうでしたが、手のほうが本人は気になるようでした。水が外に出てきて、皮がむけたりしていたのでかわいそうでした。
ドイツの救急外来
病院には、朝9時前に到着し救急対応の小児科の窓口につきました。すると、「医者が上(病棟)にいてここにはいないので、何時に来るかわからないです。10時から時間外の救急外来があるからそっちにいったらいいわ。9時45分位にまたきてください。奥にはカフェテリアもありますよ。」と。
医者いないってどういうこと。。。
補足をすると、ここの病院はNotaufnahme とÄrztliche Bereitschaftsdienst (ÄBD)の二つがあります。
Notaufnahme は、24時間体制で平日は緊急もしくは生命にかかわる人のみ受け入れるそうです。ÄBDがやっておらず病院にいかなければならない場合は、Notaufnahmeに行きます。
呼ばれる順番は緊急性を重視するので、順番が前後すると張り紙がしてありました。
ÄBDは、時間外の救急外来です。
とはいえ、時間外全部やっているわけではなく、ここの病院は、下記の時間帯のみ開いています。
水・金 16-18時 / 土・日・祝日 10-18時
ちなみに、どこにいったらいいかわからない場合は、116117に電話をしたら病院の情報を教えてもらえます。
旦那曰く、以前までは区別がなく1つだったので早くに行ったんですが、病院が全館新しくなってから変わったのかもしれません。
10時からって遅くない?と旦那は文句をいってました。
ひたすら待ちぼうけ
カフェテリアが開いてると言われ行ったら日曜日は10時から。
むむむ、、子供を連れて1時間以上待つのは至難の技。
とりあえず、歩き回ったり持ってきた本で遊んだり、最後はパパに抱っこ強要。
9時30分頃にもう1回受付付近にいったらなんともう並んでいるではありませんか。
受付の人の言葉を信じずそこにいればよかったーとプチ後悔。
30分前に行って6番目くらいでした。
立たせたら怒るので、旦那はずっと抱っこ。眠くてぐずり始めたので、持っていたお菓子をあげたり。お菓子をあげればたいていのことは落ち着きますが、袋を出したら最後、それに釘付けになります。あるのにくれないと激怒するので、歩き回って気をそらしたりする必要があります。
救急車で運ばれてきた女の子
受付の列で待っていると、9:45ごろに女の子が救急車で運ばれてきました。片方の腕を洋服に通していなかったので、骨折か何かか?とは思いましたが違うようです。
この場合はNotaufnahmeの扱いとなり、Notaufnahmeの診察室で待っていました。
私たちがいた待合室からその診察室が見えたのですが、女の子が待ち飽きてか歩き回って診察室のドアを開けたりしていました。
私たちが病院を出る11:30になっても医者は現れず。
私はもはや驚きもしないですが、2時間以上放置ってすごくないですか?
担当医が来ない?
10時になりましたが、受付の女性がきて、「医者が来ていないのでまだ受付開始できません。」と。
来てなくても来るのは確かだから開始したっていいのではと思いつつ、ていうか、またしても来ていないってどういうこと。10時は開始時間であり、せめて5分前に到着とかするべきなのでは・・・そんな考えはもちろん通用しない国ですが。
・・・と思ったら、数分後に入口から自転車で来ました、という感じのおじさんが入ってきて、その人がこの日の担当医でした。
日本だとあまり見ない光景なきもしますが、これから子供に叫ばれ大泣きされたら、自転車でスポーツしながら来たほうが精神上いいのかな。と、旦那がぼやいていました。笑
やっぱり手足口病、でも・・・
受付をして待合室についたのが10時10分前。最終的に呼ばれたのは、11時ちょいすぎでした。待っているのは長かったですが、一人当たり10分程度と思えば、まぁ打倒ですかね。
付添人は一人のみだったので、旦那が入っていきました。
診察室は2つあり、一個前の人が診察中に名前を呼ばれ、空いている部屋に案内されます。つまり、そっからさらに10分程度待たなければいけないという。
前の人の診察室から先生が出てきて、娘たちの診察室に入ってちょっとすると、「びえーーーーーーきえーーーーー」と叫び声が聞こえてきました。
一発で娘が診察されているんだな。とわかりました。外で受付を待っていた、男の子とお母さん、思わずびっくりして声の方向を見ていました。
手足口病ではありますが、胸の音も聞いたりしたそうでその際に暴れまくり。旦那が抑えて診察中も、「なにするんだーーー」と激怒。
結局診断は手足口病でした。しかし、以前からの風邪がいまだに治っておらず、手足口病の菌が鼻に感染しているようで、炎症を起こしている感じでした。
そのため、抗生剤入りの塗り薬を処方され、鼻がきれいになってもきっちり1週間塗ってくださいと言われました。
手足口病に効く薬はないので、病院に行ってもあまり意味がないみたいに言う人もいますが、結局は行ってよかったです。
ここの病院はドイツで1番ともいえるぐらい、小児科がいいと昔から有名です。そのせいか、医者もすごいよかったと、旦那は言っていました。
救急外来に来る意味
待っているときに、何人かぐずっている子供がいました。「帰りたいよー外で遊びたいよー」とすごくぐずっている子。抱っこ、おんぶしまいには、肩車もしていました。お母さんパワーすごい。
受付開始前に到着してギャン泣きの赤ちゃんもいました。眠いのかひたすらぐずり、お母さんも目立つからやはり焦っていました。Youtubeか何かで体内音を流しそれで落ち着けようとして30分ぐらいの攻防の末、赤ちゃんは泣き疲れて寝たようです。
うちの娘はある意味発疹が顔に出ているので、見た目から「病気」というのがわかって周りから同情の目を向けられていましたが、ほかの子はほとんどが風邪とか腹痛とかそんな感じでした。
後ろに並んでる人と話したら、その人の子供は、咳が悪化してるそうで、かかりつけ医にもみてもらってもよくならないから、セカンドオピニオンとして来たそうです。しかし、1時間以上抱っこやおんぶをしてお母さんは座れず、ひたすら動かなければいけませんでした。
前の子供は、タブレットでずっとミニオンズの動画を見てて、咳をしていたから、軽い風邪という感じですかね。薬局で私の後ろいた人が鼻スプレーを買っているのが聞こえましたが、旦那があれ前にいたタブレット見てた子供と母親だったよ、と教えてくれました。
そういうぐずっている子供たちを見ていると、そこまでして救急外来に来る意味はあるのだろうか、と思わざる終えませんでした。
そもそも風邪で病院に行く人は多くはないですし(子供なら別なのかもしれませんが)、もう一日寝れば月曜日でかかりつけ医に行けるし、緊急性はあるのだろうか。もちろん、高熱でぐったりしてる、水分・食べ物何も受け付けない、怪我とかもわかります。
あと、8割は母親が連れてきていました。父親だけは1組だけで、父母両方は2-3組。1組は、家族全員という感じで来ていましたが、アフリカからの移民の人で、おそらく1人をのぞいてドイツ語ができないんだと思います。
どこの国も一緒だなと思いますが、世の父親は何をしているんだろうか。子供を病院に連れて行くのは、母親の役割ということはないと思うんですが。しかも、ぐずっている小さい子を一人で相手するのは想像以上に大変です。
薬局の人は短気でした。
診察が終わり、休日にやっている当番薬局を調べてそこへ向かいました。
初めて行く薬局でしたが、休日の当番の時は中には入れず、小さな窓口みたいなところでやり取りをします。
処方箋を出し、薬を持ってきたら2,50EURですと。無料じゃないんだ。
現金は基本私持っていないので、カードでお願いしたら、
「こんなに小さい金額ではカード払い無理だと思います。」
「え、、、でも本当に現金持っていないんです。」
「試してみてもいいけど、普通は無理だから無理だと思うわよ。」
カードをかざすと、ピーーといって決済できました。
薬局の人は、おかしいわね、と言いたげな感じで、レシートを私に渡してきて、「ありがとうございました。さようなら」と私が言うと、無視されました。
これだけのことで不機嫌になるのはちょっと心が狭すぎじゃないですか。さすが、ドイツあるある。