見出し画像

保育園でのご飯

日本の保育園ではお昼ご飯に何が出るのでしょうか。
和食や洋食、色とりどりの様々な食材が使われたおいしそうなご飯が出るのでしょうか。


食べ物リスト

日本の保育園では、食べ物のリスト表が配られて、食べれるかどうかアレルギーがないかとかを提出しなければいけないと何回か耳にしたことがあります。季節じゃない食べ物がリストに入っていると、あげるのが大変なんだとか。
ドイツでは、そのようなリストはありません。アレルギーや食べれないものがあれば、入園時に渡す書類に書くだけでした。

気を付けなければいけない食べ物

では、アレルギーに気を付ければなんでもあげていいのか、というわけではありません。ドイツでは移民が増えてきている国ならではの問題に気を付けなければいけません。
そうです、お肉🐄🐖です。
ドイツには、トルコを中心にその他イスラム系の国の人がどんどん増えてきています。保育園にも外国人の子供やハーフが多く、純ドイツ人のほうが少ないのでは?と思うぐらいです。
娘の保育園にも、イスラム系の子供とインド人がいます。
そうなると、必然的に豚肉(イスラム系)と牛肉(インド)が出せなくなります。
知らずに食べてしまって後々気づいたら、吐きだそうとするほどのタブーのようです。(さすがに保育園児にはしないでしょうが)

グループの部屋には、食事にNGがある子供のリストみたいなのが貼ってあります。
以前は、これに加えてペスカタリアン(肉はダメ。魚はOK)やラクトースアレルギー(乳糖アレルギー)の子もいたようです。
ということは、ベジタリアン、鶏肉、魚のいずれかがお昼ご飯となります。

私的には牛肉を家で食べさせる機会があまりないので、牛肉が出てくれたらうれしいなーと思っていたので正直残念な部分もありますが、まぁ想像していた通りでもあります。

実際の献立

9月最終週のメニュー

月曜日になると掲示板に、その週の献立表が貼られます。
上の欄が通常食、下がベジタリアンメニュー、一番下はデザートが記載されます。ここの保育園のお昼ご飯はケータリングで、デザートと朝食、おやつは保育園が用意します。デザート部分は当日決めるのがほとんどのようで、だいたいは、果物やヨーグルトです。
子供がベジタリアンメニューかお肉/お魚のどちらか選ぶわけではなく、保育士さんがメニュー内容を見てどちらかを発注しているようです。青いマーカーで引かれているのが、その日のお昼ご飯です。
訳すとこんな感じになります。

月曜日:全粒粉パスタのズッキーニとトマトのソースとチーズのせ
火曜日:鶏団子とシュペッツレのクリームソースがけ、ヨーグルトドレッシング付きのサラダ
水曜日:貝殻パスタ入りトマトスープ、丸パンつき
木曜日:チキンナゲットと野菜入りライス、ケッチャプ付き、人参サラダ
金曜日:魚のハンバーグとマッシュポテト、カリフラワーのクリームソースあえ

Speiseplan/献立表

月曜日と水曜日は牛肉が入っているため、ベジタリアンメニューです。
キリスト教からの習慣で、金曜日が魚の日というのは一般的です。ドイツの大学の食堂も金曜日は魚が提供されていました。

お肉に対する保護者の意見

私的にはお肉が3回だろうと2回だろうと文句は全然ないです。
私たちはベジタリアンでもペスカタリアンでもないし、小さい頃はむしろいろんなものを食べてもらいたいと思っています。
しかし、先日あった保護者会でとあるお母さんが「保育園でお肉を食べすぎなのではないか?こんなにお肉ばかり食べてたら、家でのレパートリーがなくなって困る。」という意見があったそうです。
そのお母さんはもしかしたら、ベジタリアン思考で家でお肉をあまり使って料理しないのかもしれません。しかし、息子はお肉を食べたがる・・・。

それに対して、保育園からのオフィシャルの回答が、以下のように掲示板に張り出されていました。

週3回お肉料理が提供されることがあり、たくさんのお肉を食べることは、子供の栄養面において、不健康ではないかという意見がありました。
しかし、お昼に提供される食事は栄養バランスがとれており、代用のベジタリアン料理は子供たちから人気ではありません。また、朝食やおやつでも、ソーセージを毎日あげないことで、明らかに購買量は減り、様々な種類のチーズやベジタリアン用の(パンに塗る)スプレッドを用意してます。そして、豚肉に至っては完全に提供することをやめました。

保育園からの回答

お肉料理からは、豊富なタンパク質や鉄分などの栄養素が摂取できます。
それらの栄養素を、お肉に代わって家でちゃんと食べさせているのか、と言ったらそういうわけでもないと思います。

ベジタリアンメニューに対する子供の反応

私が興味深いと思ったのは、「子供たちからベジタリアンメニューは好まれていない」というところですね。
小さい頃は食事から栄養を取るのはもちろんですが、食事を楽しむのも重要です。食べたくない料理ばかり出されたら、本末転倒ではないのでしょうか。実際、意見を言い出したお子さんは、「ほうれん草とナスが食べれない」とNGリストに載っており、好き嫌いがある模様。
別のお母さんは、「うちの子は何でも食べるわ」と言って、保育士さんからも「確かにG君は何でも食べますね。」と場を和ましていたそうです。
娘もモリモリいろんなものを食べます。気分によって、トマトを食べなかったりもしますが、保育士さんからは、好き嫌いがない優秀な子とみなされています。

保育園での初めてのお昼ご飯

そんな彼女の保育園最初のお昼ご飯は、ベジタリアンメニュー。
クリームチーズのじゃがいもつつみ焼きとハーブソース添え、とサラダ。
お昼の時間は11時30分で、家で食べるのとだいたい同じくらい。
違う点は、
・初めて保育園で食べる
・家ではフォークで食べさせてもらってたけど、手づかみもしくはフォークを使い自分で食べなければいけない

手づかみでは問題なく食べれて、フォークは刺して渡すと食べます。最近はフォークを手に持って、反対の手でわざわざ取って口に持っていったりします。
肝心な結果は、食べなかったそうです。
保育士さんも、朝食いっぱい食べるから当然食べるものと思っていたので、驚き。
なんで食べなかったのでしょうかね。朝食食べ過ぎて、おなかがすいていなかったのかしら。しかし、娘は常にキッチンの前まで行き、「だっ!だっ!」と何かをねだるぐらいの食いしん坊。

やはりベジタリアンメニュー味がまずいのでは・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?