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【ドイツ】産後のつらい入院生活③-退院日まで驚愕な出来事の連続

母乳問題も解決!気分はルンルン、あとは家に帰るだけ!と思いきや、退院日までごたごた続きでした。


何もできない看護師見習い3人トリオ

退院日に看護師の職業訓練中の人たちが来ていて、私たちの部屋には3人来ていました。なお余談ですが、3人とも純ドイツ人ではありません。

1人目:ナースコールをしたら、トリオのうち一人目が来ました。「職業訓練中の〇〇です。よろしくお願いします!」と。
依頼をすると元気よく出ていきましたが、戻ってきませんでした。もう1回鳴らすと、看護師が来て「職業訓練性からは何も聞いてない」と。
報連相もできない職業訓練性でした。

2人目:点滴が終わったので点滴の針を抜くために来ました。これぐらい簡単ですーって感じに、ささっとやっていました。注射とか点滴とかなんかじっくり見ちゃうタイプなんですけど、3日間見ていたのでおかしいことに気づきました。点滴ボトルを抜くまではいいんですけど、針をさしっぱなしにしてたんですよね。あの時は、「あれ?え?なんか違くない?ほかの人、そっから抜いてたよね?」って半信半疑だったんですけど、今は自信をもって間違ってたと断定できますね。

3人目:男性の見習いで最初からおどおどしている感じ。正直産科病棟で男性っていうのもどうなんだろうって感じで、授乳とかしていたらどうするんですかね。

室内に入ってきてまずは体温を測りたいそうで、耳でピッてやる簡単なやつです。何回かやってうまくいかず、最終的に「耳の中に入れるのが怖いので、自分でやってもらえますか?」・・・・・・もう、失笑でした。
次に、血圧測定。電子タイプではなく、水銀血圧計でした。使い方を知っているのか?っていうぐらい、血圧計をみても「???」って感じで何回か試され、適当な血圧値を報告されました。ちなみに、この血圧値は退院時の最終血圧値として残るもので、婦人科に提出する報告書や子供の定期健診ノートに載ります。
やる気あるんか?適当にもほどがある。

謎の発熱

実は毎日1-2回、38度前後の熱が出ていました。割と等間隔で痛み止め(解熱剤入り)を飲んでいたので、熱が上がっても薬を飲んだ後は下がりました。なんとなく熱っぽいなーと思ってドイツ人看護師にいうと、「あらーあなた熱あるわね。これからパラセタモールの点滴するから大丈夫よ」と言われ、実際その通りでした。私も、帝王切開後なので自己治癒力が働いているのか?逆に、何か問題なら医者が言うだろう、程度にしか思っていませんでした。
今までの体験から、余計なことを言っても嫌味を言われるぐらいだろう、と何も言わず放置していたのですが、退院後もこの熱には毎日悩まされるのでした。

赤ちゃんの退院前検査(U2)

産まれてすぐの検査がU1、2ー9日後に行われるのがU2です。これにクリアしないと退院はできません。出産当日に帰った人は小児科で受けるそうです。
体重、身長、頭の大きさの測定はもちろん、関節のチェックなどを行います。ここで事前に知っていた方がいいのは、関節機能のチェックにあたり、ドイツでは医者が赤ちゃんの片足首辺りを持ち、ぶらーんぶらーんともちあげます。これを知らず、親が虐待だ!とショックを受ける人もいます。この検査は、1歳時健診の時まで毎回行われます。
通常赤ちゃんはこれをされると大泣きです。娘はこの時ケロッとしていたそうです。1ヶ月検診の時も泣かなかったのですが、それ以降は
ギャン泣きです。まるでホラーです。

母親の退院日前検診

子宮の戻り具合や傷口のチェックをします。看護師に呼ばれ、ベビーベッドを押しながらえっちらおっちら。
良くも悪くも仕事を淡々とこなす女医がいました。出産前も2回ほど見てもらったことがあるのですが、にこりともせず。「出産おめでとうございます」なんてなく、子供は好きじゃないオーラを醸し出しています。
経腹エコーでチェックしたところ、「トイレにいってこなかったんですか。来る前に行ってきてと言いましたよね」と怒られました。
そんなこと言われてないし、逆にトイレは行きたかったですが、すぐ医者のところにいった方がいいと思い後回しにしました。理不尽にキレられたので、私も「そんなこと言われてませんけど?」って不機嫌に言い返しました。
すると、「あらそうなの。看護師にそう言うように伝えたのに(使えないわね)」とぶつくさ。
検診部屋は産科なので助産師の前を通りトイレに行きました。出産時の助産師さんがいて、軽く挨拶。話し込むと怒られそうなので、後できますと。
トイレからでると、診察室の前(距離40mほど)で女医仁王立ち。痛み止めの効果切れて痛いからゆっくり歩いてるのに、まるで「遅い!どこをほっつき歩いているんだ」と言わんばかりの形相👹。勘弁してよ、あんたも腹切って歩いてみ。
検査は問題なかったですが、子宮のなかにまだ血が溜まっているので、オキトキシンを注射するので部屋で待っててと。
おっぱいもチェックされ、「んー」と、やっぱり相当張ってるのか、もっと冷やした方がいいかもねと。
これにて終了。最後に助産師さんの元へ行き、娘を見せ雑談とお礼を伝え、部屋へ戻りました。

断乳からまさかの搾乳?!

部屋で待ってると、助産師さんが来ました。看護師の数が足りないときは、たまに手伝うんだとか。いや、常にいてくれ。
これまた親切な人で、オキシトシン注射後、完ミにした経緯を話したところ「搾乳することは考えなかったの?」と。
「サ、、、サクニュウ、、、?」
「ちょうど別の部屋に入院してる人も搾乳にしたんだけど、まさかそんな話なかったの?」
「いえ、まったく。母乳直飲み一択みたいな。」
「えぇーー母乳飲むのが難しいとかいうときは搾乳の話もするのに。まったく・・・」
ということで、とりあえず今の私の状態を見てもらうと、冷やしてお茶を飲んでも、搾乳しないとほぼほぼ間違いなく乳腺炎になると。むしろもう手前。(医者よ!なんでそういうことスルーできるの)
しかし、断乳のための搾乳は非常に難しく、「産褥期ケアの助産師いないんでしょ?・・・私があなたの家族なら毎日家に行ってどれだけ搾乳したほうがいいか見てあげるんだけど、それぐらい難しいのよ。」と。それで初めて1週間ぐらいで断乳できるんだそうです。
搾乳しすぎると母乳はどんどん作られる。逆に搾乳しないと、詰まって乳腺炎。

・・・・・・ここにきて断乳と決めたことにプチ後悔。産褥期ケアの助産師がいないことにしょんぼり。むしろ、何も提案もしてくれなかった看護師たちに怒り。
しかし、乳腺炎になるのは嫌だ。やっぱり断乳ではなく搾乳で母乳を上げるというのに変えることができるのか聞いたら、それはもちろんできるとのこと。
ここで、今更ながら同僚が「搾乳してたけど、搾乳する時間が不規則になったら産後1か月で母乳でなくなった」ということを思い出しました。

搾乳機は処方箋があれば無料で薬局でレンタルできます。デポジットとして50EUR払いました。

右側のポンプセットは自分で購入。25EURくらいだった気がします。

ということで、二転三転して乳腺炎手前から完全自己流混合育児の道へ進むのでした。
その話はまた別の機会に。。。

そうときまれば、退院前に15分ほど搾乳しました。初乳って透明なんですね。知らなかったのでびっくりしました。

無事に退院。最後の砦は家の階段。

病院で初の💩も出し、初乳も出し、痛み止めを飲んで、15時ごろようやく家路へとつきました。
Home Sweet Home。やっぱり、なんだかんだで家が一番ですね。

ちなみに我が家は、エレベーターなしの3階に位置しています。階段上れるんのかとびくびくしていましたが、痛み止めのおかげで、思ったよりも簡単に登れました。また、メゾネットタイプの家で、寝室やおむつ台、バスルームなどは階段を上らなければいけません。
しかし、日中だけでなく、夜中にのろのろ痛みに耐えながら階段を上り下りするのは危ないので、しばらくはリビングルームで家族3人とうさぎ二羽で生活することになるのでした。

とりあえず、一休みしてから家でやったことは、痛み止めが効いている間にシャワーへ直行。旦那には、「大丈夫?一人で浴びれるの?」と言われましたが、薬が効いている間はしばし無敵状態なのだ。まるで、ヤク中・・・


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ロッピー
ありがとうございます。これからも、文章の作成頑張ります!