ドイツのベビーフード(瓶)の話
今日は、ドイツのベビーフード(瓶)の話を共有したいと思います。
離乳食の進め方に関しては、長くなるので別の機会に書きたいと思います。
離乳食の開始時期
日本の離乳食開始時期は早くても5か月目からではないでしょうか。
ドイツやアメリカでは4か月目から始める人が多いです。
助産師さんによっては、6か月目までは母乳だけで充分と言っている人もいますが、十人十色ということで何が正解ということはないですね。
食べたそうにしていたらあげ始めればいいし、全然興味がなさそうなら、ゆっくり始めてもいいと思います。
そんな我が家は、4か月目にあった検診時にもう離乳食初めていいよ、とお医者さんから言われましたが、私は、ドイツ式でやろうか日本式でやろうか、悩みに悩んでいた時でした。
結局伸ばし伸ばしにしつつ、口をパクパクしながら娘の無言の圧力があり、満4.5か月ぐらいから始めました。
記載年齢
市販のベビーフードやお菓子には、いつからあげていいか年齢が記載されていますよね。
ドイツのベビーフードが日本のオンラインで売られているのを見たことありますが、年齢表記が間違えて理解されていること多いです。
というのも、この表記を理解するには、ドイツでの年齢の数え方を知っている必要があります。
Lebensmonat
日本にはないと思いますが、ドイツではLebensmonatという年齢の数え方があります。
産まれた日から最初の1か月目を1 Lebensmonatといいます。
日本の満1か月は、ドイツでは1か月もしくは2 Lebensmonatといいます。
0か月=1 Lebensmonat
満1か月=2 Lebensmonat
満2か月=3 Lebensmonat
満3か月=4 Lebensmonat
満4か月=5 Lebensmonat
満5か月=6 Lebensmonat
満6か月=7 Lebensmonat
満7か月=8 Lebensmonat
満8か月=9 Lebensmonat
満9か月=10 Lebensmonat
満10か月=11 Lebensmonat
満11か月=12 Lebensmonat
満12か月=13 Lebensmonat
こんな感じで1か月表記方法がずれるので、〇カ月と表記されていると、それが満〇カ月なのかLebensmonatのほうなのかわからなくなってきます。
Hipp社のエチケット説明によると、ベビーフードのMonat(Month)表示は、基本的にLebensmonatのようです。
上の写真でいうと、左の「Nach dem 4.Monat(4か月以降)」は4 Lebensmonatが終わってからというのは、「満4か月」もしくは「5 Lebensmonat」からということになります。
右側の「Ab 5.Monat (5か月から)」は、「5 Lebensmonat」もしくは「満4か月」となります。
つまり、Nach dem 4.Monat=Ab 5.Monatと同じ意味となり、これらのベビーフードを日本で売る場合の正しい年齢は、「4か月から」となります。
ドイツのベビーフード、Gläschen
統計だと日本や韓国は手料理している割合が多いそうです。ドイツでは、毎日離乳食を手料理する家族は少ない気がします。
ミルクと瓶だけで育ったという子供もいっぱいいますし、手料理とベビーフード半々という人もいます。私も、忙しいときや作る時間がないときなど週1-2回ぐらいで利用しています。
そんなドイツの市販のベビーフードは、通常Gläschen(訳:小さい瓶)と呼ばれています。
ドイツに限らずヨーロッパはこうなのかもしれませんが、離乳食コーナーには、ずらーーーーっとたくさんの瓶のベビーフードが売られています。
王道メーカーはHippですね。その他、BabydreamというRossmannのプライベートブランド、Alnaturaは、オーガニックスーパーのプライベートブランド、Alete、Bebivitaといったメーカーのものでいっぱいです。
値段は内容量によっても変わってきますが、高い順に、
Hipp→Alnatura→Bebivita→Alete→ドラッグストアのPB商品という順番です。
メニューと言われているいわゆる一食分のものだと、1,79EURから1,99EURです。安くなったり、クーポンがある週は、ママたちがせっせと買い込んでいるのをよく目にします。
ベビーフードのクオリティー
砂糖、塩、アロマは入っておらず、基本ビオ食材からできています。スパイス(Gewürz)は何かしら入っていますが、スパイスしか記載されておらず具体的に何とは書いていません。
クオリティーはいいんでしょうね。でもこんなに瓶がたくさん売られてるのに、どこのメーカーもメニュー内容はあまり変わらないんですよね。
最初はミキサーで混ぜたようなペーストで、満9カ月用(ab 10.Monat)あたりから固形のようなものが少しずつ入っていたきがします。
そして、人参が使われてるからなのか中身はほとんどオレンジ色。(魚も1-2種類あって、それはクリーム色っぽいです。)
「胃に入ればどれも同じよ」みたいな感じで個人的にはなんだかなぁ…と。赤ちゃんは、最初から色々なものを与えると、情報過多になってしまい逆に良くないそうです。
とはいえ、年齢とともに色々なものを食べさせたい私としては、少々不満。
そして、栄養面はどうなんでしょうか。
ちなみに、日本式で離乳食を進めている人には、ドイツのベビーフードは向いていないと思います。食後にミルクを上げないので、満7か月で220gと量がかなり違います。
また、大体のベビーフードに菜種油(Rapsöl)が入っているのも、ドイツの特徴かと思います。
日本のベビーフード
王道の和光堂やキューピーはお手軽に買えますが、塩や砂糖がわりと入ってますよね。無添加で塩や砂糖も入っていない製品も見かけますが、お値段がそれなりにします。
娘が6か月になるころに実は日本に滞在していおり、私も最初は手作りで頑張っていました。でも最後のほうは、毎食ベビーフードを食べるわけでもないし、多少砂糖や塩入りを食べても別に大丈夫だろうって気持ちが変わり、ベビーフードを買いました。かくいう私も、ベビーフードを時たま与えられてて元気に育ちましたしね。そして母からも、「別に与えすぎなきゃ完全に排除しなくてもいいのよ」と言われました。
ただ、リンゴの瓶に砂糖が加えられてるのは理解できないです。
日本のベビーフードのいいところは、種類が豊富だったり、原型がわかるのがいいと思います。
あとは、鉄やカルシウム入りだったり、不足になりがちな栄養素がベビーフードに含まれているのも好ポイントです。
娘も喜んで食べてたので、ドイツにも結構持って帰りました。(そのせいなのか、スーツケースが重量オーバーとなりましたが…)
パウチの量が80gだったので、おかずだったらそれに炭水化物やちょっと野菜を増やしたりしてあげていました。
結論
日本のもドイツのもいい点悪い点がありますが、便利なのには変わらないですね。毎日離乳食を作る時間がある人、作りたい人がいればいいですが、みんながみんなそういうわけではないですね。
適度に手を抜いて、市販のベビーフードを使うのは私は全然ありだと思います。
ドイツの離乳食に関する内容は、また別の記事で書いていく予定なので、こうご期待!
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