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相手を理解するのって、難しい

付き合ってから死ぬほど喧嘩をしていましたが、最近めっきり喧嘩をしなくなった私は、改めて思うことです。今日は相手を理解するためにに、大事だと思ったことについて書きます.


大学院に入って、最も言われてきた言葉は

「何言っているかわからない」でした。

議論をする上で大切なことは、人に自分の考えを正確に伝えることです。そのため論文などでは、どのような言葉でも必ず言葉の定義をします。意外ですよね、理解力が高そうな人たちほど、きちんと説明するし、すぐわからないって言うんですよ。

私はこの「意外に人に伝わってない」を、大学院に入って初めて意識するようになりました。そして、これ学問の世界だけじゃないんですよ。なかなか意識されることないと思うんですけどね。

例えば、大好き!も、恋愛感情を伴うかどうかで意味合いはかなり変わってきますよね。でも、このことが日常意識されることは、ほとんどありませんね。

なぜなら、同じ社会にいる人には共通の認識があることを前提として話しているからです。デート相手から大好きと言われたら、恋愛感情を伴うだろう、という風に。

しかも、人は言葉を省略することが好きです。例えば、「それな」と言えば、「○○な人いるよね~わたしも困ってるわ~」ということが伝わりますね。

私たちは、必要性に駆られなければ、なるべく言葉を省略し、その同意等に余白を与えます。この余白の一部は、ジャスチャーで補完します。そして、残りの余白で細かな反意等を隠したりして人間関係をスムーズにしているのでしょう。

ここで問題があります。

相手の理解が間違っていたら?

例えばカップルが喧嘩した時に、「どうして会ってるとラインばっかり見てるの」と女性が言ったとします。ここで女性が問題視しているのは、SNSを見ている頻度ではなく、自分といる時間を大切にされていないと感じてしまうことです。

そして、ラインの代わりに居眠りの時間が増えたりして、この女性の抱える問題は解決されないのです。こういうことが、多い!!!!

だから、私は高校生の頃から付き合った人との喧嘩では、「今何を話し合っているのか、自分の理解を謝罪する度に説明して」と言っています。めんどくさい女ですね。はい。

最初彼らは驚いたり、めんどくさそーにしていましたが、きちんと説明してくれました。そして、こちらの予想よりも、間違っている確率がはるかに高かった!!!!やっぱりね!


子供期の大半は、母親が面倒を見てくれることが多いです。

母は共感の生き物です。だって泣いただけで赤ちゃんが何してほしいかわかるのでもの。

だから、私たちは勘違いしているのですね。言ったことが伝わる、と。

私の妹なんて、共感力100%のハイパーマザーに育てられたせいで、3歳近くまでアククン・パパパイ・ハーイ の3語のみで生活をしていました。

ある日、親戚の家に泊まりに行きましたら、この3語では何も伝わらなかったのでしょうね、突然「○○って言ってんだよ!」と流ちょうに話し始めました。

社会が広がり、正確に伝える必要性に駆られた典型例ですね。


ところで

妹は、3語しか話しませんでしたが、決して語彙力がなかったわけでも、感情が乏しかったわけでもありません。それ以上話す言葉が、必要がなかっただけです。何が言いたいかというと、人は言い表す言葉を知らない時があるのです。

そういう時に人は、知っている言葉で表現しようとします。

このことは大抵勘違いを生みます。そして、「そんなつもりじゃなかったー」が起きる...


説明したいとき、説明された時、お互いの認識を確かめ合うることが、相互理解には重要なのではないでしょうか。


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