ゆうしょう
会社の先輩。崇拝?いやいや、敬愛していた人やね。 何でもいいから仕事探しなと言われ、適当に応募して受かった会社にいた人やわ。幸せの男、良い名前やね。 生物は子孫に遺伝子を伝えることでしか己の存在を主張することはできない。だが、人間だけが歴史を持っている。人間だけが、言葉や愛や情報やモノを交わし、集団を形成する。人間だけが、その人の歴史を受け取って次の世代へ繋いでいくことができる。 「僕」は、この人の背中ばかり見ていた。 「僕」は、この人ともっと一緒にいたかった。この人が存在していることを「僕」は認識する。この人が存在していることに「僕」は喜びを感じる。それを次の世代へ伝えるために「僕」は生きなければいけない。
享年51歳 早すぎたね、おっちゃん!
入社して半年がたった。 交換チームからテクニカルチームへスキルアップのため新人チームのホワイトに戻ることになった。そこには、ゆきを先生がいた。 本社クレームやら誤案内やら、いろいろやらかしていたので、「面倒臭いやつが帰ってきた」と嫌な顔をされるんだろうな、と思った。 だけど、そんな事はなく「お帰りホワイト」と、暖かく迎えてくれたのだ。 私は前職で、訴えたら勝てるんじゃないか?と思えるような酷い扱いを受けてボロ雑巾のような状態で入社した。だから、この優しさに心が緩んだ。
また3位やけど!