真のアクティブ・ラーニングを考える
※この記事は2019/11/23の投稿の再掲載です。
💡高校選びに悩んでいる方に、Loohcs高等学院で実践されている「アクティブラーニング」についてご紹介します!
学びを構成する2つのベクトル
アクティブ・ラーニングを語るために、学びに存在する「2つのベクトル」についてお話していきます。
「2つのベクトル」とは、
多くの知識を元に世界を広げ、選択肢を増やしていく『横のベクトル』と、
思考を深め、組み立て、創造性を育む『縦のベクトル』。
この「2つのベクトル」がバランスよくサイクルし主体的に学ぶこと。
それこそが真のアクティブ・ラーニングだと私たちは考えています。
既存の学校教育で重要視されて来たのが、学習指導要領に指定されている横のベクトルをしっかりと満たすことです。
即ち「限られた知識をインプットする」ことが目的とされる、一般的に"詰め込み教育"と呼ばれるものです。
これに対して、近年"アクティブ・ラーニング"という言葉が広く知られるようになりました。
"アクティブ・ラーニング"は、「生徒が好きなことを好きなように学ぶこと」とされている所が多いです。
2020年度から始まる教育改革でも"アクティブ・ラーニング"が重要視されています。
このような流れの中、教師が生徒に一方的に講義を行う形式の授業から、ディスカッションや発言を多くする授業設計、生徒が自ら学習を進めていくマイ・プロジェクトといった学習方法が教育現場で普及して来ています。
しかし、ここでいう"アクティブ・ラーニング"というものを重要視し過ぎる余り、創造する時に必要となる基礎学力・基礎能力が疎かにされてしまいがちです。
Loohcs高等学院(以下ルークス)ではプロジェクトを元に答えの無い問いに挑みながら学ぶ『経験学習』と、カリキュラムを元に先人の教えの良いところを吸収し知識の幅を広げる『系統学習』を上手くサイクルさせることにより、より広く深く学習できる環境を作っています。
ここで、自動車学校を例にとって考えてみます。
学科と実技の講習が、並行して進みますよね。
学科だけ受けていても、車を運転できるようにはなりません。
逆に学科を受けずに運転することは、実技の時間の中で体験した事象にしか対応できず、実際の道路で予想だにしなかった事象に遭遇した際、どう対応して良いのか分からなくなってしまいます。
これでは「学科だけ学んだ人」、「実技だけ学んだ人」が運転する車に乗るのはどちらも怖いですよね。
つまり、「知力」と「思考力/創造力」がどちらかに偏ってしまっては
自らの力で本当に自身が望む新しい世界を創造することは難しいということです。
よってルークスでは、この両方の力をうまくアクティベートして育むことこそが、真のアクティブラーニングになると考えています。
教育現場で運用しているアクティブ・ラーニングの形
ルークスの現場で運用しているアクティブ・ラーニングの1つの形として、
①テキストや授業等を元に知識をインプット
②インプットした知識を元にテストや問い等を使ってアウトプットし、思考を深める
③アウトプットをしていく中で自ら新しい世界を創造してみる
④創造していく中で見えてきた足りない知識を更に吸収する
このサイクルを、止まらないようにアクティベートしています。
その中で講師の役割とは、学習空間を設計し、オーガナイジング、モチベーティング、コーチング、ティーチングすることでサイクルが上手く回るようにアクティベートすることだと考えています。