立派な戯言
下らなくとも
笑ってもらえたら
立派な戯言
蓋を開ければ
中身はなくても
底知れぬ暗闇には
ときめきが
かくれている
外見に囚われて
取り憑かれたかの様に
塗りたくっていく
化粧の類も雨に降られれば
最も容易く溶けて崩れて
現れる全貌に
あぁ吐露吐露に
吐き出す心情
言葉にしようとも
痛みが伴うから
なかなか人前では
さらけだせない苦行の類
自分にだって分からない
自分の気持ちを
他人に説明しようとしたってどだいむりな話
今日も今日とて自分にしか
分からない文脈と表現で
戯言を塗り重ねていく
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