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誤字脱字を脱ぎ捨てて 綺麗に舗装された道を 歩くのはつまらない 茂みに隠れてる石ころに…
モノクロ フォント 活字を食べる生き物一号 生まれた年から三十年 熟した文字が言葉が 癖…
魂は君によって もたらされて 生きる意味は 君に出会えて気付かされた 幸せなのだと思える…
思考の定まらない火曜日 昨日とは違う波長 どうにかして落ち着かせようと 息をする 書きな…
時計は動かない 一歩も動かない 針は黒いまま2時27分をさしている ぼくの読む本のページか…
返事もなく既読もない 手のひらサイズの恐れが 常に持ち運び可能 ぼくだけがヤキモキしてる…
乾いた皮膚 ぬるい同情 浸って抜け出せない日常 交わす言葉の裏表 誰かを信じたいけど 書きなぐった文字からは なにも読み取れない 括弧を取り付けた会話文 笑ってるようには見える たしかに見た目だけは そう読み取れる 深読みさえしなければ さほどひどくはならない 傷つかないですむ
昼間の言葉が夜に染みる 眠ってる間に老廃物として認定 排出されるあれこれ コウモリたちが…
君との恋 検索エンジン ネットの世界 転がる個人情報 指先一つで丸裸 あってもなくてもか…
先週とは違う水曜日 来週もまた今日とは違う水曜日 今しか味わえない水曜日 言葉はどんどん…
お話しは好き でも、人の話を聞くのは嫌い 人懐っこい性格なのに 人ともめることも多々あり…
君へと持ち運ばれた画用紙 茜色に塗られて返却 そこに穴を開けて 豆電球を仕込んで点灯 一…
歯に衣着せて演じる人ってやつ 台詞回しもお決まりの 笑顔によく似合うおべっか辞典 項をめ…
ぼくにできるのは 糸くずを並べることぐらい 好奇心に訴えかける糸くずの波長 丸にも視覚にも刺激にもなる 絵にも詩にも生き物にもなる 文字にも色にも車にもなる 笑って誤魔化して書きなぐっても 最後に君がそこに意味を 込めてくれたら 糸くずは光り輝くんだ 最高の糸くずになれるんだ
