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木材が腐朽する条件について。(1)


木材がなんで腐るのか?これを根本的に考えていくと、対処法がわかるし、”ノーメンテ”との触れ込みのものがどうしてないのか?というのもわかってくる。

(空気)そもそも、この地球を考えると酸素がない場所というのはない。
海、川などは、水に溶けた酸素が存在するくらいのものだから腐朽もものすごくゆっくり進行する。
だから、昔の木場などには、貯木場が存在した。精々バクテリアが食害する程度。

昔の丸ビルの基礎の杭は、米松の無処理だが、地中深く埋め込まれたので、酸素量も少ないので、腐りにくかったわけだ。

(温度)不思議でも何でもないが、”クライメ-ト・インデックス”というもの
があり、気温、”降水量”で腐朽に差が出るという考えがある。
気温に焦点をあわせると、水平分布で考えると、気温の低い北海道より九州・沖縄の方が腐朽しやすいし、垂直分布でいうと、同じ場所でも標高の高い場所が気温の低さで腐朽しにくい。


今は、温度、空気にフォーカスして、考えてみている。

シロアリも同じようで、シロアリの分布も、国内での分布域を広げている事例も温暖化とは無関係ではないと思う。
よく見られる、ヤマトシロアリは、稚内まで生息域を広げているようだし(実際はもっといってるかもしれない)
10数年前は、山梨の八ヶ岳山麓の標高の高い所では、シロアリの害はなかった。また腐朽も伊豆と比べて別荘のウッドデッキの腐朽が遅かった。

こういう事例をウッドデッキの仕事をしながら、古いウッドデッキのフィールドワークを続けて、理論と経験の融合をみてる。

今度は、水分と栄養(木)について思うことを述べてみたい。


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