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”清水の舞台”のように、斜面に巨大な建造物が造られたことに驚くとともに、露天での、その耐久性を保持する技術はなにか?

素材がケヤキらしいが、古い時代のケヤキが特別に耐久性をもつということは考えにくい・ここは、施工での工夫を見た方がいいのでは?と板屋根(勾配付き)や、”舞台”の水切れをよくするためのかなりの傾斜のことを覚えている。

梁に水がかかって、長期で腐朽することがないように、梁は板屋根でカバーされている。この辺の納まりは錦帯橋と似る。

木材の高耐久処理をしたうえでも、この方法を一部使用しても、より耐久性があがると思い、使ってみたことがある。それは有効だったが、水切れの為の急傾斜はさすがに、ウッドデッキに流用できない。

確か小・中学生向けの図鑑に、”清水の舞台”が出ていた。中国の宋の時代の建築技術の導入と書いてある。こうした疑似ラーメン構造が木造でも出来るのだ。
ケヤキは現在、その木目が美的ということで、化粧材として使われることが多い。例えば、床框などだが、山中のケヤキは、目細で板目での木目が美しくない、却って”里”のケヤキの方が、成長が早く木目が美しくなるように思う。

古い時代の建物は、科学が進んでいないため施工技術で耐久性や構造耐力を担保しているケースになる。
それを、応用できる部分は応用できれば、もう一歩耐久性がアップするわけだ。
”温故知新”という諺があるがその通りだと思う。


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