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2008.10.16に、向かって左が、北米・カナダ産の無処理木材で作ったウッドデッキ。                 右の、写真では小さいフェンスが付いてる有色のウッドデッキがLBウッド。

木材の耐久性は、実際は現在のように、グローバルな輸入木材が入ってくるため、現地での評価、国内での促進実験で評価する。
しかも、施工した木材で評価するのでなく、人工的環境を自然環境に近いところまでコントロールして、質量減少率で腐朽を測定する。
実際、ウッドデッキなどは、使用する木材が施工時に、どんな環境につくられるかわからないし、実験での供試菌数以上の腐朽菌が浮遊してる。また、接合、板と大引の重なりなど、実地実験はそこで得られる情報が多い。
が、長期間、観察続けなければならない。
自分の人生と競争・・・みたいな話になってしまう。

下の水路にわざと建てて、水に常につかる状況をみようとおもっていた。


以上2008.10.08・・・・白い木の方が、無処理の北米産材木。右がLBウッド。
外回りでは、絶対に使わない左の使い方。これを、木材保護塗料で塗っても、
耐久性は大して変わらない。
7年経過後、まずLBウッドの撥水(大引きと床板間)を確認。シリコンの撥水は、紫外線が入らないため効いている。紫外線が入らなければシリコンは壊れにくい。
このシリコンのウェーザーメーターの試験結果は、開発者からいただいていた。
シリコン塗布の供試材は45度傾けて、10年分の雨量・紫外線を想定して供試材にかけたようだ。ただ、直射日光が入射角なしで上からくるとシリコンは壊れやすい。
が、上の板が絶好の、被覆材となってくる。


以上2015.4.09 
7年経過ですでに、無処理のウッドデッキの左側は、大引き等が腐朽し、ウッドデッキの機能はもう果たしていない。
左ウッドデッキはシリコンすら塗布していない。
2023.5.03
2008年に水路に落とした柱は、台風の時の雨量で木の枝などが絡まって堤防となり、思わぬことで、隣の田んぼに水を引き込んでしまった。
お隣さんに謝って、足を切ってしまったわけだ。しかし、柱には、腐朽は全くなく、柱が、始終、水につかってる部分は、乾燥して縮まることがわかった。
右のデッキは、もうすでに、土に帰っていった。こちらのLBウッドのうっどデッキは、汚れこそすれ、全く健全。
まだまだ、実験は続く。

mail: lbs@f01.itscom.net
tel:  045-961-6871


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