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ウッドデッキの修理(上は終わる間近)

ウッドデッキの修理は、作るより複雑。まず、腐朽判断(腐朽のレベル・腐朽の分布)をしていく。

床の腐朽と、根太の腐朽をざっと見る。ここでは、外した腐朽床材と腐朽根太の部分がちょうどベランダの終わり(上のベランダが屋根の効果を持ち、ベランダ直下から15cmくらいで腐朽が止まってることを理解した。)

コンクリート上に立つフェンス柱の腐朽レベル、確認

切断してみると、ヒノキの無処理材であることが分かる。ヒノキは耐久性があると言われるが、外部使用で、防腐塗装をやっても、木材への防腐塗料の入りが悪いので、想像するほどの耐久性はない。

切断面の新鮮味のあるベージュ色で無い、濁った色の部分は初期の腐朽とみていい。

鉄釘が使用されていたのだから、西暦2000年以前のものだと思う。釘・ビスなども、最初は電気メッキのビスだったりした、次にステンの平頭の釘になり、現在は丸頭の釘・ビス・・というように、ウッドデッキが市民権を得てきたようで、金物の進化もあこの”市民権”に連れてということだろう。

根太の腐りは、床材と根太の接触面で、そこの水分が、乾燥することなく、腐朽菌に都合の良い環境になるので、腐朽しやすい。

根太の3寸角の木口やら床材の接触面に腐朽菌の菌糸が付いている。



木材の腐朽について、自分は、ずーっと観察してきているわけだけれど、こうした腐朽した他社のウッドデッキを直す工事を請け負い始めて、腐朽の原因、頻発する箇所、材質、腐らせないメンテ方法、メンテの頻度・・・

その情報が、大量に取れるし、補修技術の考案、テクニカルな措置・・に昇華出来ることがわかった。作るウッドデッキも、使用木材をどこまで、どのようにディフェンスすればいいのか?

そんな、ことが分かってきたように思う。勿論、もっといい方法があれば、できるだけ長く使えるウッドデッキを作りたいに決まってるので

現場をもっともっと見て研究したい。





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