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LBウッドの事前実験

スギ材をDOT(ホウ酸系保存剤)の水溶液中に浸漬(漬けておく)して2日

取り出して、すこし風乾させる
風乾3日目に、クルクミン反応(ホウ酸の呈色反応)を見ると少し木材内部に浸潤。
時間がもう少しあれば、もっと深部に浸漬することが予想された。
これは、メンテで散布した時の、経過を類推させた。
加圧注入の場合も調べた。真空加圧の釜に入れて、前排気で真空に切って、外に引き出すと大気圧がかかり、その緩やかな圧でDOTを圧入。
短時間で、ずいぶん浸潤。
一回目には、ACQをK4基準で、真空加圧の釜で注入してその後、ACQ保存剤が入りきれない木材内部を二回目のDOT保存剤で、覆う。

木材の外部使用での耐久性を、うちのプラントと技術で可能な限り追及すると、こうなったわけだ。

国産材が無処理の場合、はっきり言って、熱帯材のイペ・ウリンどころか、北米・カナダ産のウェスタン・レッド・シダ-より、レッドウッド(セコイア)より耐久性が低い。

唯一、そこそこ耐久性があり、一番注入しやすい。という最大の長所を持つのが、人工林のスギ・ヒノキだ。

工場で、処理材を切断したりする加工の中で、浸潤度をみたり・外に何年も積み置きされた多量の国産材をしょっちゅうみたりするうち確信じみてきた。経験の積み重ねだろうけど。


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