偶然、三渓園で、近代以前の江戸時代の建築をみた。経年変化で腐朽劣化した場所を、どうメンテしたのか?科学も未だしの時代、職人の知恵だけでどうなおしていたのか?
子細に知る事が出来る。
不規則に湾曲する、玉石上の束をアタリを取りながら根接ぎ。ついでに、腐朽しやすい場所もわかりやすい。
時々、水に浸かったであろう部分は?と見てみる。
水にずっと浸かってるより、時につかり、時に外気にあたるというのが、一番腐朽しやすいことは分かっている。
そこでの(根接ぎ)・・・少し見にくいが。もう職人が作ったときは、長期における腐朽箇所の直し方は想定済みだったはず。こういったものは、潮の満ち引きで海水に浸かったり、海水から露出したりの広島県厳島神社にも見られる。ただ、根接ぎして接合部が圧縮強度をもたせるつなぎ方までは、うかがい知ることはできないので、実物でなく、本で見るしかないのが残念。
やり方はわかっても、治す一連の動きは、やはりレベルの高い職人技になるのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?