以前上げた"迂闊な解釈"と”塗料について(ドイツのミュンヘンのシュバーヴィング地区のフェンス)”で述べていること。
気象劣化と生物劣化と二項目は、個別の概念として腐朽に関与するものでないと思う。
木材は、屋内かつ日光のあたる場所で紫外線にさらされても、色が変色し、木表面がざらついても、腐朽しない。
それは、個々人の体験の中では、当たり前の認識だろう。
そう考えれば、腐朽に関与するものとして、適度な水分の滞留を思いつくのはごく自然だ。
上記1.2外構材の劣化の進行(未加圧処理材の一例)で、まず
未加圧処理材(木材に、腐りへの耐久性を付与してない、一般の材)
保護塗装のみ、水平部材(これは傾斜した材木は、水分の滞留が起きにくいが、水平部材が特に起きやすく腐朽しやすいから)と前提にしている。
そういった木材の場合、木材の干割れによる木材内部の滞留が腐朽菌の繁殖を促進する。
腐朽しない・・という前提で始めていた同業者もあまた見てきたが、実際、使用可能な年数の違いはあれど、腐朽しない材は”不老不死”のようなもので、存在はしなかった。
現実には、腐朽確率をいかに下げるか?という観点から防御方法を駆使し、木材を改質する。施工後に科学的思考をもって、メンテをする、それがBEST解である様に思う。
屋根があって(水分がたまらない)