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都会の森林

"木材革命(農山漁村文化協会発行)村尾行一著”に面白い事が書いてあった。ミュンヘン大学で林業を学ばれた村尾氏は書く、18世紀後半のミュンヘンの森は荒地だった、1850年頃、自由主義的資本主義経済体制に引きずり込まれ、木材生産が前面に出て貨幣収益の最大化に努めることで、碁盤の目のように区画化されたトウヒの鬱蒼とした単純林になったと。
そして、時代が変わり、第二次世界大戦後、大々的に不規則な曲線状混合林に変わって今も実行中。元々、狂王と揶揄されたルートヴィッヒ2世ころから、社会の森林に対する要求がかわり、林業の収益より、森林に期待したのは、遮音・レクリエーションの場、大気浄化、水源確保、酸素更新、水供給の平準化を目指したようで。

このミュンヘンの英国庭園は週末には20万人も来園するという。
水鳥も
リスも
入口など、特にない公園。しぜんと英国庭園に導かれる
英国庭園は、ミュンヘンの中心地のすぐそばだ。

森が生活圏とはっきり区別されている訳でもない。市街地をあるくと、森になっていたという風情だった。

家々も、素朴な作りで、木を豊富に使い、違和感なき佇まいを見せている。気持ちのゆとりを構成する”木”の素材の使い方がなれているのだ。


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