見出し画像

α7Riiでダミーバッテリーを用いてスナップ撮影した話

経緯

α7シリーズというのはソニーが販売しているフルサイズミラーレス一眼カメラ群であり、小型かつバリエーション豊富なラインナップが揃っている。
さて、今でさえ多くの市民権を得ているα7シリーズだが、それに至るまでには数多くの難題があった。らしい。

そのうち一つがバッテリー問題。
最近発売されたカメラはバッテリー容量が増えているが、昔はNP-FW50という小さなバッテリーが使われていた。
これはα6000シリーズにも使われており、本体の小型化に寄与しているのは間違いないのだが、カメラ仕事をするには心許ないほどのバッテリー持ちなのだ。
あまりにも持たないので、α7Riiには標準で2個のバッテリーが付属している。

予備バッテリーを持てばいいじゃない、というのも考えもので、そもそも純正バッテリーは高いのだ。金がいくらあっても足りない。
だから皆サードパーティー製の互換バッテリーを買いに走るのだが、それは別の問題がある。安全性だ。
そもそもリチウムイオン電池は危険なもので、得体の知れない会社のバッテリーを使って火事になったりでもしたら、誰が責任を取るのか…

さて、そんなバッテリー問題を解決すべく付け焼き刃で考えた結果、一つ案を思いついた。
ダミーバッテリーをモバイルバッテリーで給電し、運用するのはどうだろう。

ダミーバッテリーというのは、バッテリーの代わりにこれを入れ、ACアダプタから給電することで長時間の駆動が可能になる、というものだ。
USB給電と違って、バッテリーを入れる必要がないため消耗を気にする必要がないのだ。
しかも本体がリチウムイオン電池ではないため、発火の危険は(恐らく)ない。
ただ、実際に運用したら不具合が出るかもしれない、という懸念もあったので実践することとした。

実践

場所は石神井公園。紅葉で綺麗に染まった木々が出迎えてくれた。

nokton classic 35mm f1.4 SC

ここで一つ面倒ポイント発見。
カメラ側の電源を入れる前に、バッテリー側の「入」ボタンを押さなければ給電されない。
これはバッテリー側の問題なのかもしれないが、電源をOFFにしていると勝手に給電を停止するようだ。
これは安全性としては良いのだが、撮影のテンポが少し崩れてしまう。

常にカメラ側の電源を入れていればどうだろう、と思い実行したところ、特に問題なく動く。
途中で切れないのは僥倖。ここで切れていたらキレていた。私が。

しばらくすると電源のハンドリングも慣れてきて、かなり快適にスナップ撮影を楽しむことができた。

nokton classic 35mm f1.4 SC

カメラバッグの形状も手伝って、レンズ交換も容易だ。

super takumar 50mm f1.4(前期型)


super takumar 50mm f1.4(前期型)

結果

使える。
特にエラーが出ることもなく、本体が熱を持つこともない。
ただ、ストラップを付けてスナップをすることが出来ず、バッグから取り出し撮影し、すぐに仕舞う、というムーブをする必要があるため、それが煩わしいと思う人は駄目だろう。

が、α7Riiというバッテリー大量消費カメラに光明が見えたように思う。
モバイルバッテリーは汎用の物なので安価だし、危険も少ない。
もう何度か運用して、問題がなければバンバン使って行こうと思う。

以上終わり。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?