とりあえず、苺、潰したことはあるのか、潰したことはないのか?
ごはん会をした。
前々から、仕事が決まって少し落ち着いた頃に……と、予告しておいた仲間たちとだ。
お店の候補を3つ(お好み焼き、イタリアン、野菜が売りの居酒屋)出し、個別にどこがいいか質問していたのだが……
A「この間、Bたちとみんなで話していた
ときはイタリアンってなってだけど、
一番のおすすめは?」
B「自分で焼けるんですか?
お好み焼きで!」
C「Bたちと話していて、イタリアンが
いいねってなっていたんですよ!
イタリアンに1票」
D「おまかせするよ」
どうやら、候補を送る前に談合があったようなのだが、気づかう先輩たちをあっさり裏切るBが面白かったので、お好み焼き屋に決めた。
さて、当日はというと…
先陣を切り、ひたすら焼きまくる関西人A、
よく笑い、つっこみ、ひたすら飲むB、
ひたすら生、そして店員さんが5分くらいかけて丁寧に説明してくれた焼きそばの作り方をなかったことにするC、
ひたすら笑顔で見守るD、
そんなDに話を振りつつ、B・Cにツッコミを入れ、「お師匠っ!」と呼びながら、そっと痺れているAの足を蹴るわたし……
という、いつもの構図であった。
しめにかき氷を頼む。
苺用のスプーンが一緒に出てきた。
「30年ぶりくらいに見た。
もう絶滅してると思っていた。」
と驚いていると、
B・Dはそもそも知らないという。
Aは存在は知っているけれど、使い方を知らないというので、
Cとわたしとで、
「むか〜し、むかし、
苺は今のように甘くなかったので、
練乳をかけて、
このスプーンの背中で潰して、
苺みるくにして食べていたのだよ〜。」
と、昔話を語り聞かせたのであった。
真面目な話にもなる。
年代もちがうし、それぞれに思いがある。
全部は到底共有できないけれど、
それでも、ふざけて、話して時間はあっという間に過ぎた。
とりあえず、苺を潰したことがある人も、ない人も一緒に笑えてよかった。
足を痺れさせるAをまた見たいたので、次も座敷の店にしようと、声をかけている。
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