ショートフードエッセイ『身体にしみる美味しさは』
主人のお母さんが折りに触れ、地元の直売所からお野菜を送ってくださる。
どれも瑞々しく生き生きとしていて、スーパーで買うものとは一味も二味も違う気がする。
先日送ってくださった箱の中には、大きな蕪が入っていた。
立派な葉付きの蕪は丸々、ツヤツヤで、見るからに元気いっぱい。その元気を余すことなくいただきたくて、他のお野菜と一緒に蒸して食すことに。
ほかほかと湯気の上がる蕪にほんの少しだけポン酢をつけて、かぷり…!!!
元から蕪は大好きだし、今までも蒸したり煮たり、漬けたりしてたくさん食べてきたけれど、ダントツで1番。
蕪らしい風味と旨味はもちろんだけれど、甘さと瑞々しさが段違い。
口中に蕪の美味しさが広がって、喉を通って、胃の辺りまでじゅわぁぁぁっとしみる。
こういうのを滋味深いというのだなぁ。
この冬は蕪にハマってしまいそう。
そして、蒸し料理にも。
蒸してそのまま食卓に出せるような、せいろ欲しいなぁ。