社員の身内が亡くなっても仕事優先ですか・・・(2016年)
この記事をご覧いただきありがとうございます。
わしです。
私は2014年に大学を卒業して社会人になった、
現在32歳の会社員です。
ちょうど今年(2024年)で社会人になって10年が経ちます。
10年の振り返りとしてnoteを開設しました。
今回から、2016年の記事を書いていきます。
珍しく問いかけから始めるのですが、
皆さんは身内の方が亡くなった際に、
会社は休みを取らせてくれますか?
だいたいは福利厚生で
忌引休暇とか慶弔休暇のような
休暇をもらえるかと思います。
保険会社でも福利厚生で休暇は取れました。
しかし、繁忙期のピークと被り、
大変な思いをしたので今回はこれについて書いていきます。
これは保険会社に入社してから、
一番最初に感じた辛さでしたね・・・。
※今回結構長いです。
年度末の繁忙月だから全員でパーティ入賞をしたい支部長の野望
そもそもパーティとは
年度末の繁忙月に、支部長が
「今回の繁忙月は
みんなでパーティ入賞したい!」
という宣言をしてました。
パーティというのは、
繁忙月に高い成績基準の中でも、
一定期間にその数字を達成させられた人が行ける
懇親会のようなものです。
基本的には生保レディたちが数字を上げて、
採用人数や損保やがん保険の件数
(提携会社があった)で
支部長やトレーナーのような管理職も
参加できるようなレギュレーションでした。
通常は1か月でノルマを達成するものですが、
それを1週間でノルマ半分の数字達成できれば入賞
2週間でノルマ分達成したら入賞みたいに
早く成果を上げていれば入賞しやすくなっています。
逆に締め切りギリギリに成績を上げたら
入賞できない・・・
というようなゲームバランスになってますね。
ほぼ見込みがないのにどうしろと
ちなみに繁忙月については
↑こちらの記事にも書いています。
前回の繁忙月が上記の記事なんですが、
この時すでに見込みが枯渇した状態でした。
実はこの後にまたさらに
新しい地区を付与されて、
そこで活動を始めました。
この時すでに担当地区が4つ、担当職域が2つ
付与されている状態でした。
新しい地区での活動を始めるために、
また一から既契約者には挨拶をして、
保険提案に繋げる訪問をしていました。
入賞のためにどんな手でも使った
ルールの穴をつく作戦
※保険業法には触れない程度です(笑)
これは私がどんな手でも使ったわけではなく、
トレーナーや支部長が使いました。
というのも私の活動が遅かったり、
なかなか成績をあげられないことに
トレーナーや支部長はイライラしてたんです。
実は先ほども書いた
1週間でノルマの半分達成したら入賞とか
2週間でノルマ達成したら入賞というのは、
あくまで契約ベースであり、
入金条件はありませんでした。
(当時は契約して入金したら保障開始というものでした)
(今は違うかもしれません)
だから、それを逆手にとって
でっかい契約を作って
入金はしなくていい(契約無効)から
申し込みをしてもらえばOK
それで数字を上げておこう
というものでした。
ぶっちゃけ、
そこまで必死にならないとダメなの???
ってもう引いてました(;^_^A
トレーナーの知り合いの家へ行った
このルールの穴をついた作戦で行ったのが、
トレーナーの知り合いの家。
「とりあえず契約の内容を見て、
名前だけ書いて」
といった感じでの申し込み方法でした。
もちろん契約申し込みにあたっての注意事項や
重要事項については説明してました。
協力してくれる知り合いもすごいな・・・。
私はいくら入金しなくていいとしても、
そういうのに協力したくない・・・(笑)
それでなんとか数字を上げられて、
事務所に戻ったら支部長が
「おめでと~!!ありがとう!」
って喜んでました。笑
正直トレーナーも支部長から
圧を掛けられてのこれだったので
なんだかなぁ・・・とも思いましたけどね。
ほぼ私、何もやってません(笑)
契約取れるまではテレアポ、毎日帰社報告
ものすごい詰められました。
・1週間のアポが〇個以上ない人は午後からテレアポ
・アポが取れないなら直接行ってきて
・数字が達成できてないなら毎日帰社報告
等々・・・。
担当地区の既契約者宅を回ったり、
担当職域で立ってお客さんを捕まえてみても、
時期的に年度末で忙しかったり
都合が悪かったりで
思うようにアポイントも取れず、
体力的にも精神的にもキツイ状態でした。
しかも冬季でめっちゃ寒いし。笑
新しい地区でも成績を上げられたよ
ある日、既契約のお客さんですが、
とても気さくで優しいお客さん夫婦から、
契約をもらうことができました。
挨拶で初めて訪問した時からその家の奥様から、
「あら~いらっしゃい」
のような雰囲気で迎えてくれたり
「なんか孫に似てるのよね」と言ってくれたり、
活動を応援してくれる言葉を
掛けてくれたりしました。
本当に心が温まりました。
この時も一時払いの終身保険の
契約だったと思うんですが、
結構即決で契約が決まったのでびっくりしました。
関心のある人は関心があるし、
お金の余裕もあるんだなと思いましたね。
祖父が危篤状態になったから帰省しないといけなかった
父から帰省の要請
こんな忙しい中ですが、
父方の祖父が危篤状態になっており、
お見舞いのために父から
”帰省してほしい”と連絡がありました。
休日出勤もしないといけないくらい忙しくて、
とりあえず1日だけ何もない日があったので
日帰りで帰省。
(実家は日帰りで行ける距離です)
病院にお見舞いへ行きましたが、
祖父もものすごいやせ細っていて、
喋ることもできない状態。
私が子供の頃の祖父は
木材でいろんなものを作っていたし、
飼ってもいないのに鳥小屋作って!と言って
小鳥が入れるくらいの鳥小屋を
作ってもらってました。
あとはお正月にずっと箱根駅伝見てたり、
町のお祭りでなんかやってたり・・・。
そんな祖父がこんな状態になっているのが、
あまりにも衝撃的でした。
アポイント中に母から電話
帰省からまた戻って、
繁忙月で振り回されている中、
担当職域のお客さんとアポイントがあったので
夕方は商談をしていました。
その時に母から電話がかかってきたので、
アポイントが終わってからかけ直しました。
「おじいちゃん、亡くなったから
まずは今やるべき仕事はやってから帰ってきて」
担当職域から事務所までの帰り道で泣きました。
つい先日まで病院で会って、
話せなかったけど反応は見せてくれた祖父が
数日後に亡くなるなんて・・・と。
もちろん年齢も89歳だったので
老衰で亡くなるのはいずれ来るものですけどね。
中学生の頃、
母方の祖父が亡くなっているのですが
その時はあまりこういう感情は
湧かなかったんです。
まぁ大人になったからなんですかね(笑)
葬儀のために再度帰省
事務所に戻ってから、
トレーナーに祖父が亡くなったことを話して、
帰省のために休むことを伝えました。
ちょうど2月の建国記念の日で祝日があったり
土日があったりして
営業日ではなかったのですが、
休日出勤をする絶好の機会は逃しました。
この時支部長やチームのリーダーが
いなかったので帰宅後に連絡をしました。
え?身内の不幸よりもパーティ優先なんですか?
お悔やみ申し上げませぬ
葬儀での帰省前に支部長へ連絡をした時に、
こう言われました。
「締め切りまでの数字はどうするの??」
「パーティ入賞諦めるの?」
え?
え???
そこ???
まじで意味が分かりませんでした。
それよりも実の親ではないとはいえ、
祖父ですよ??
祖父が亡くなってるんですよ??
それに対するお悔やみの言葉一つ
ないんですか??
あまり記憶にないのですが、
ものすごいモヤモヤした状態で電話が終わり、
そのあとにLINEがめっちゃ来た気がします。
葬儀の日にもレンラクガキタ
通夜や葬儀の日取りについては
支部長やトレーナーにも連絡はしていました。
それでもLINEは来てました。
まぁメッセージを残す程度のものであれ
ばいいのですが、
一応「時間があるときでいいので」と
前置きはあったんです。
ただ、普通に火葬場で待機している時に、
電話がかかってきました。
スマホの電源ずっと切っておけば
よかったです・・・。笑
結局次出勤する日のことについて、
話をされました。
(数字足りてないからこういうやり方で行こうとか、ここに当てがあるから行ってみよう、とか)
うわああああああああああああああああああああ
(メンタルぶっ壊れるわ)
最後までやり抜いたけど・・・
無理やりパーティ入賞
葬儀が終わって戻ってきてから、
その繁忙月の締め切りまでも数日しかありませんでした。
最終的にきちんと入金をした契約が
数字として計上されるので、
とりあえず名前を書いてといった契約はもちろんなし。
ほとんど最後は
トレーナーのまた別の知り合いの
契約でなんとかノルマも達成し、
パーティ入賞が確定しました。
トレーナーの人脈もすごいけど、
支部の数字のためにも支部長の野望のためにも
私の数字のためにも、
多分いろいろ犠牲にしてきたと思うけど
ここまでするの凄かった。
けど同時に、
それに付き合わされている知り合いの方って
どう思ってるのかな・・・
なんて思ってもいました。
すごい無理やりな感じでパーティ入賞して、
さらに支部内全員がパーティ入賞をして
支部長の野望は叶いました。(日本語)
多分他にも私と同じように
数字を達成するのが難しくて
トレーナーや支部長の伝手で
何か契約したとは思います。
なんかね、なんだかなぁ・・・だなぁ。
別にパーティ楽しくない
2016年の3月に入ってから、
とあるホテルの宴会場に
支社内の様々な支部から入賞者が集まって
パーティが開催されました。
上の方たちはまぁ毎回のごとく行っているから
すごい楽しそうでした。
昼からお酒も飲めるし、
美味しい料理も食べられるし、
そりゃあ楽しいと思いますよ。
私は正直、
(普段お酒は飲めるんですが)
全然お酒も
食事も進みませんでした・・・。
というか、
こういう群れた雰囲気が好きではなく、
ガヤガヤしているのがダメでした(;^_^A
結構引いてました(笑)
えぐい時期だった・・・。この時も。
生命保険は、
万が一のための保険と言いながら販売をして、
お客さんに万が一のことがあれば手続きをして
保険金を支払いますよね。
生保レディの身内に万が一のことがあっても、
数字優先なんだな~って思いました。
もちろん私が数字出来ていないのもあったり、
支部としてもちゃんとしないとという
支部長の思いもあったり、
そういうのが偶然重なったのもあると思うんですがね。
ネットとかで見たブラック企業の話で、
葬儀中に電話がかかってくるとか、
葬儀も行かせてくれないとかいう
都市伝説っぽい話を聞いたことがあるんですが、
本当にあるんだ・・・ってドン引きしました(笑)
まぁそれでも、
祖父が亡くなる前に時間作って帰省をして、
生きているうちに会えてよかったのは奇跡です。
これはトレーナーにも言われました。
トレーナーがまだ常識人(笑)でよかったです。
さて、次回の記事くらいで、
2015年度(社会人2年目)の振り返りを締めようと思います!
もちろんいろんなことに
付随するエピソードもあるので、
所々で少し戻った話もします。
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