見出し画像

娘からのSOS②

娘からの最初のSOSは去年の夏。
受験生だった娘。

病院に行きたい

そう言われたのは8月だったと思う。

ずっと死にたいと思ってた。もう全部嫌。

驚いたけれど、私は急いで病院を探した。
心療内科。精神科。
中学生を診察してくれる所は意外と少なかった。
それにあっても予約が取れるのは半年後とかずっと先で、
とにかく早く見て欲しい私は口コミをチェックしつつ、
電車で1時間くらいで行ける病院を予約した。

初めての心療内科。
先生は娘の話も私の話も聞いてくれた。

悪い先生じゃなかった。

娘にとっても初めての心療内科。
何を話したらいいか分からないと言っていたけれどじっくり話を聞いてくれる
先生で良かったと。
薬を処方された。
先生からも、「特に副作用もなく心配になるようなお薬ではないので
不安感が大きい夜に飲んでください」と説明があった。

初めての薬に私は戸惑った。
正直、鬱の薬に抵抗があったから。
鬱の薬は依存性が強い。
そんなイメージがあった。
(今も娘はまだ薬を飲んでいないから薬に関しては何も言えないけれど…)

実際は娘は2回くらいしか飲まなかった。

この薬を飲んでも何も変わらない。
あの先生も遠いからもう大丈夫。

娘がその先生の元へ行くことはなかった。
そして休み休み、だけど娘は自分の心にたくさん鞭を打ちながら
夏を乗り越えた。

私は塾の授業をオンラインに切り替えたり、
娘がどうしても嫌だと話していて国語だけ塾にお願いしてお休みしたり
できることはやった気になっていた。


いいなと思ったら応援しよう!