娘からのSOS
「病院に行きたい」
娘からのSOSは中三の夏だった。
それまでの受験勉強は順調だった…と思う。
中学から私立だった娘は学校での進路が早く
受験対策はそれまで学校と苦手な数学だけだった。
中三になり理科も苦手だからということで
進学塾に通うことにした。
塾自体は娘も嫌がらず(本人と相談し、本人希望の入塾)、
友達もできて楽しんで通っていたし
「このまま夏も頑張れば志望校に合格する可能性は高い」
と先生にも言われていた。
でも分岐点はこの夏休みだったのだ。
学校は学校で「塾に行かなくても難関校合格」を謳い文句にしてたもんだから
夏休みの課題が多い多い!!
塾ももちろん課題が多い。
夏期講習は朝から晩まで。空き時間は自習室。
多分、娘はずっとこの思いを抱えていたはず。
元々勉強は苦手だった小学校時代。
それでもずっと憧れている学校があった。
そこに入りたいと中1から意識してきた娘。
(これもすごく反省。私が変に植え付けてしまった可能性が高いから…
あの時、言ってしまった言葉たち。無意識で娘と楽しく話していたつもりの
あの言葉たちが娘にとっては毒だった。今はそう思う。)
中学に入ってからは基本は学校の勉強ペースだったのに
中三になっていきなり倍以上に増えた勉強時間。
(しかも学校の課題する時間は含まない)
学校も塾も志望校に入れるようにとプレッシャーをかける日々。
もちろんこの方が伸びるタイプの人もいる。
でも娘はこのタイプではなかった。
そして心疲れた娘が私に出したSOS
中三の夏の終わりだった。
突然のことに私は驚いた。
それまで何度か「課題が多すぎる」「宿題をやる時間がない」と
イライラしていた娘。
その都度「夏休みが山場だからね」「みんなも大変なんだよ」と
答えていた私。
何も寄り添えていなかった。
高い高い夏期講習代・お弁当を届ける日々。
娘の体調管理に意識を持っていかれ
肝心な娘の心の中を見ようとしていなかったのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?