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英語で学ぶ趣味 ワインの基本:種類・選び方・楽しみ方

海外の研究者とコミュニケーションをする際には、仕事の話ばかりをするわけではありません。スモールトーク(雑談)では趣味なども含めて色んな話題で話せる力が必要です.

海外のビジネスパーソンや研究者は,ワインは共通の話題として、有効であることを聞いたので、私は最近趣味としてワインの勉強を始めました。

なので、今回は、ワインの基本と、ワインに関連する英語表現や、ワインを英語で学べるYoutubeを紹介します

ワインはブドウを発酵させて作られる醸造酒であり、古代から多くの文化や食卓に彩りを与えてきました。地域や品種、気候、土壌などによって味や香りが大きく変わるのが魅力で、初心者にとってはやや敷居が高く感じられるかもしれません。

そこで本記事では、ワインの基本となる種類や選び方、楽しみ方をわかりやすく解説します。併せて、ワインを語るうえでよく使われる英語表現も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


1. ワインの大まかな分類

1. 赤ワイン (Red Wine)
赤ワインは黒ブドウを皮ごと発酵させて作るため、渋みのもととなるタンニンがしっかり含まれます。
力強い味わいから繊細なタイプまで幅広く、代表的なブドウ品種にはカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、メルロー(Merlot)、ピノ・ノワール(Pinot Noir)などがあります。

英語表現:
• “Bold and structured”(力強く骨格のある)
• “Medium-bodied”(中程度のコク)
• “Velvety tannins”(ベルベットのようなやわらかな渋み)

赤ワインを語るときは、“aroma of black fruits”(黒系果実の香り)や“long finish”(長い余韻)などと表現されることも多いです。

2. 白ワイン (White Wine)
白ワインは果皮を取り除いたブドウ果汁のみを発酵させることが多く、酸味が爽やかで、香りもフルーティに仕上がる傾向があります。シャルドネ(Chardonnay)、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)、リースリング(Riesling)などが代表的な品種です。

英語表現:
• “Crisp and refreshing”(キレがあって爽やか)
• “Buttery”(バターのようなまろやかさ)
• “Citrus notes”(柑橘系の香り)

白ワインでは、“zesty acidity”(ピリッと刺激的な酸味)や“tropical fruit flavors”(トロピカルフルーツの風味)などの表現もよく使われます。

3. ロゼワイン (Rosé Wine)
ロゼワインは黒ブドウの果皮を短時間だけ果汁と接触させる製法などで、淡いピンク色に仕上げるのが特徴です。赤ワインほど渋みが強くなく、白ワインのようなフレッシュさを兼ね備えた飲みやすいタイプが多く、食前酒からデザートまで幅広く合わせられます。

英語表現:
• “Light-bodied”(軽い飲み口)
• “Off-dry”(やや甘口)
• “Berry aromas”(ベリー系の香り)

ロゼワインは“versatile”(多用途に使える)という表現がしばしば用いられるほど、さまざまなシーンで活躍するワインです。

4. スパークリングワイン (Sparkling Wine)
スパークリングワインは、ワインに炭酸ガスが溶け込んだ発泡性ワインの総称です。フランスのシャンパーニュ地方で厳格な規定のもと造られるものは「シャンパン(Champagne)」と呼ばれ、特別な存在として愛されています。そのほかにもカヴァ(Cava)やプロセッコ(Prosecco)など、各国でユニークな発泡性ワインが作られています。

英語表現:
• “Bubbly”(泡立ちのある)
• “Brut”(辛口)
• “Vintage Champagne”(特定の年のブドウだけで造られたシャンパーニュ)

スパークリングワインは“celebratory”(お祝い向き)なイメージを表現する際にも使われることが多いです。

5. 酒精強化ワイン・甘口ワイン (Fortified / Sweet Wines)
酒精強化ワインは、ポート(Port)、シェリー(Sherry)、マディラ(Madeira)など、発酵途中や後にブランデーなどを加えてアルコール度数を高めたワインです。極甘口の貴腐ワイン(Noble Rot Wine)やアイスワイン(Ice Wine)など、デザートワインとして人気の品種もあります。

英語表現:
• “Fortified wine”(酒精強化されたワイン)
• “Luscious sweetness”(とろけるような甘さ)
• “Nutty aromas”(ナッツのような香り)

シェリーの中には**“Fino”(辛口タイプ)や“Oloroso”**(色が濃く、香りが強いタイプ)など、さらに細かい分類もあるので興味があれば調べてみましょう。

2. テロワール(Terroir)とブドウ品種

ワインを語るうえで欠かせないのが「テロワール(Terroir)」という概念です。これは土壌(soil)、気候(climate)、地形(terrain)など、自然環境がワインのキャラクターに与える総合的な影響のことです。

たとえば同じ品種のブドウでも、フランスのボルドー地方とチリの中央峡谷(Chile’s Central Valley)では気候や土壌が異なるため、味わいに明確な差が生まれます。

赤ワインで人気の品種
• カベルネ・ソーヴィニヨン (Cabernet Sauvignon):濃厚でタンニン豊富。しばしば“full-bodied”や“blackcurrant notes”と表現される。
• ピノ・ノワール (Pinot Noir):繊細で酸味がやや高く、“red fruit aromas”(赤系果実の香り)が特徴。

白ワインで人気の品種
• シャルドネ (Chardonnay):樽熟成をするとバターやナッツ風味が加わり、“complex”(複雑な)と形容されることも多い。
• ソーヴィニヨン・ブラン (Sauvignon Blanc):柑橘系やハーブの香りが強く、“herbaceous”(ハーブのような)という表現が合う。

3. 初心者が押さえておきたい、ワインの選び方

1. 味わいの方向性を決める
渋みのある赤ワインが好きか、爽やかな白ワインが好きかといった大まかな好みを最初にイメージすると選びやすくなります。

2. 価格帯を意識する
1,000~2,000円台のワインにもおいしいものが増えています。まずはこの価格帯でさまざまな品種・産地を試してみると、自分の好みがわかってきます。

3. 産地や品種の比較を楽しむ
“Same grape, different terroir”(同じブドウでも異なるテロワール)を体感するのが、ワイン学習の醍醐味です。

4. テイスティングの基本を知る
“Swirl, Sniff, Sip”(回して、香りを嗅いで、味わう)の3ステップを意識するだけで、ワインの香りや味のディテールをしっかり感じ取れます。

4.ワインをより楽しむためのヒント

1 ワイングラス選び
グラスの形状や大きさは、香りの立ち方や味の感じ方に影響を与えます。赤ワイン用はボウルが大きめ、白ワイン用はやや小ぶりなど、“glassware matters”(グラス選びは大切)という考え方が一般的です。

2 料理とのペアリング (Food Pairing)
従来は「赤ワインには肉、白ワインには魚」と言われがちですが、実際には料理のソースやハーブ、スパイスとの相性も重要です。“pairing suggestions”(ペアリングの提案)を参考に、いろいろ試してみると発見があります。

3 記録をつける
飲んだワインの銘柄や生産地、味わいの感想をメモしておくと、自分の好みが整理され、“wine exploration”(ワイン探索)がどんどん楽しくなります

5.ワインに関するその他英語表現

ワインのテイスティングコメントや海外の情報を読む際に役立つ英単語やフレーズをまとめました。

• Aroma / Bouquet:香り。Aromaはブドウ本来の香り、Bouquetは熟成由来の香りを指すことが多い。

• Tannin:タンニン(渋みの要素)。**“High tannin”や“soft tannin”**などで表される。

• Body:ボディ(ライト~フルまで、質感の重さを表す)。

• Acidity:酸味。“Bright acidity”(はつらつとした酸味)など。

• Finish:フィニッシュ(飲み込んだ後に感じる余韻)。“long finish”(長い余韻)が褒め言葉。

• Dry / Off-dry / Sweet:甘さの度合い。**“dry”は辛口、“off-dry”はやや甘口、“sweet”**は甘口を指します。

6.学習に役立つ英語Youtubeチャンネル

1. Wine Folly
https://www.youtube.com/@winefolly
視覚的にわかりやすいインフォグラフィックや動画を提供。“visual learning”(視覚的学習)が好きな人に最適です。

2. James Suckling Official
https://www.youtube.com/@jamessucklingtv/featured
ワイン評論家ジェームズ・サックリングによるテイスティング動画や造り手へのインタビューが多数。英語リスニングの練習にもおすすめ。

7.最後に

ワインはブドウ品種や産地、製法などによって無数のバリエーションがあり、「どれを選べばいいのかわからない」と感じやすい飲み物かもしれません。

しかし、少しずつテイスティングのコツやブドウ品種、地域の特色を学ぶだけで、驚くほど世界が広がります。“Know your preference”(自分の好みを知る)ことを意識しながら、まずは価格帯や味のタイプを絞っていろいろ試してみるのが上達への近道です。

英語表現も合わせて学べば、海外のワインレビューサイトやYouTubeチャンネルの情報をより深く楽しめるでしょう。

自宅でもレストランでも、ぜひ「Swirl, Sniff, Sip」の基本ステップを実践しながら、ワインの豊かな香りと味わいを堪能してみてください。

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