刻む、傷つく、愛する―ルーヴル美術館展の感想
長蛇の列を抜けた先では、展覧会のロゴが壁に大写しだ。《ルーヴル美術館展 愛を描く》ゴシックとセリフ体を交えた日本語文が、いかにもそれらしい。このスローガンの横には「ルーヴルは、愛だ。」(あんまり記憶にないが、きっとそんな感じだった)という台詞が、ハートマークの中に込められている壁画があり、若人がカメラを構え様々な角度から自撮りを行っている。美術館に来たはずが、と思いげんなりしつつ、人を搔き分けながら展示を見て回った。
窮屈な展示体験だったが、いちおう展示のおおまかな流れは