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雜記

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思考以上言明未満のものたち
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#いま私にできること

空洞から響いてくる言葉と翻訳

 最近考えているのは、自分について。そして自分の書くことのスタイルについて。書くことが日々を過ごしてゆくことと渾然一体となってきたこの頃、こうしてここに記すことに確かに意味はあるだろう。  ぼくは、ぼく自身を洞(うろ)だと思っている。  これは悩みでもあるのだけれど、ぼくは自分の内側から湧いてくる、創造的なことば、みたいな、「独創性」みたいなものがない。  ぼくが書くとき、それは本質として今まで出会った、あるいは本で読んだような誰かの言葉を借りて、それを組み合わせながら

不可逆を愛せ

 日々生きていて、もちろん、辛いことはたくさんある。今日はそれを感じている友人(たち)のために、そして自分自身のために気休めを書こうと思う。  ぼくは高校時代から、そして今も少し、人間関係に難がある。人を手放しに受け入れることができず、何かの見返りを求めてしまう。内省もせず呆けて生きている人間、と他人をどこかで蔑んでいる。だからぼくは友達が少ない。けれども、友達と呼べる人はとてもいい人たちだ。聖人のような人々だ。感謝が尽きない。  だから、非常にやさしい彼ら彼女らが、社会