見出し画像

ある地名の風景

アメリカ橋    america-bashi

ずーっと昔、「アメリカ橋」という歌がありました。
歌っているのは兄弟デュオ狩人。

最近YouTubeで知ったのですが、
この歌はもともと湖東美歌という人が歌っていて、
それを狩人がカバーしたものだとか。

また、これを作詞した奥山侊伸も歌っているのですが、
どちらも狩人とは違う、とても味わい深い歌になっています。

というわけで、今回は地名というより橋の名です。

恵比寿あたりも、
この歌が流行った当時とはだいぶ様子が変わったことだと思います。

歌詞の中に「目黒と恵比寿の間にある・・」とありますが、
今では恵比寿駅から動く歩道が恵比寿ガーデン近くまで続き、
アメリカ橋は恵比寿駅入口になってしまいました。

アメリカ橋を知らない人がこの歌を聞くと
さぞかし雰囲気がいいキレイな橋なんだろうな・・
そんなイメージを想像するかもしれません。

でも実際は、なんの変哲もないただの跨線橋です(笑)

近くの写真美術館にたまに行くのですが、
いくたびに「もう少し何か目立つ工夫はないものか・・」
と、つい考えてしまいます。

どうやら近年、街灯だけは凝ったデザインに変えたようですが。

橋のたもとに歴史が紹介されています。
架設されたのは1926年。現在は二代目だといいますが、
初代の橋が1904年のセントルイス万博に出展された橋だったため
”アメリカ橋”と呼ばれるようになったそうです。

歌詞の中に「鉄でできた青い橋」とあるのですが、
今も鉄は鉄でしょうが、何色かよくわかりません。

平成18年に改修したらしいのですが、
どうせならもっと目立つ青色にしてほしかったなー

ちなみに、正式名称は”恵比寿南橋”。
”アメリカ”を冠する地名や橋名は他にないようですが、
岩手の花巻に宮沢賢治由来の”イギリス海岸”がありました。

(渋谷区恵比寿)

いいなと思ったら応援しよう!