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ある地名の風景

冬枯れの蓮-不忍池     shinobazu

ここは上野の不忍池。
何度も訪れ、そのたびに私はホッとするのです。

どこから見てもいい眺め。
冬に描きたいと思っていました。

いつの時代か、
このあたりがまだ東京湾の入り江だったころの名残だとか。
そういわれてもピンときませんね。

中世には、上野の山を”忍岡”(しのぶのおか)といい、
これに対比して”不忍”と名付けたという説があります。

また、池の周りに篠笹が生い茂り、
輪のようになっていたので
もともとは”篠輪津”といった。

そんな説もあります。

まぁ、どちらもマユツバですが(笑)、
室町時代の僧道興(どうこう)が著した「廻国雑記」には
”忍岡”が出てくるそうで一笑に付すわけにもいきません。

”忍岡”に対比したのであれば
”不忍”は特に意味がなく、
問題は”忍岡”ということになります。

篠崎とか篠原とか篠村とか
これらと同じ”しの”かもしれません。

とはいっても
それが分からないのです(笑)

うーん、
案外”品川”と同じ「しな」かも・・
今はそんなこと考えています。

(台東区上野公園)

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