体重が軽い子犬を選ぶことのリスク

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ペットショップに子犬を探しに来る方の中にこの子の体重何kgですかと聞いてくる人がいますけれど、何の意味があるんでしょう?
両親の体重まで気にする方もいますが、僕には理解出来ません。

成長しても小さい犬が飼いたいということはなんとなくわかりますが、サイズと体重が比例するとは限らないんですけどね。

しかも軽い方がいいって言うから驚きです。だってどう考えても体重は重い方が良いでしょ。

犬の体は骨・筋肉・脂肪が主な構成要素ですが、その比重は筋肉がほぼ水と同じで1g/㎤。

そして脂肪は約0.8g/㎤で骨は2g/㎤ですから、体重が軽い子犬を選ぶと骨格形成に問題がある(出てくる)場合が多いです。

ほんとにサイズが小さくて適正体重であれば軽いと表現しませんから、健康面でのリスクが少ないように思いますが、実際にはそうでもありません。

サイズの小さい犬ほどちょっとした段差などの高さも怪我のリスクは高くなります。

それに体内水分量が少ないので、わずかな温度変化にも体調を崩しやすくなります。

水量が多い水と少ない水、どちらが凍ったり蒸発したりするのが早いでしょう。

つまり維持管理がめちゃくちゃ大変でとんでもなく費用が掛かるかもしれないということです。

特にティーカッププードルは本当に難しいです。

スタンダードからどんどん小型化していますが、もう限界でしょう。

しかも短期間で繁殖を繰り返して作出していますから無理が出てもおかしくありません。

わざわざ成長しなかった個体を選別して繁殖し、中には食事制限をしてまでサイズを維持しようとしているブリーダーもいるようですからもうお手上げ。

成長に多くの多くの栄養が必要な時期に制限をかければその日を過ごす栄養すら不足してもおかしくないでしょう。

小型犬の子犬は骨の成長のピークが離乳前にきますから、骨に異常を来たす確率はかなり高いと思われます。

結論から言えば、体重の軽い子は安易な気持ちで飼うべきではないということです。

特にプードルはね。

せめて体重だけは重たい子を選びましょう。

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