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メモリーカードを消費しているだけなのか、それとも物語を構成する素材を集めているのか?
メディアの多様化やカメラ性能が向上をしたことで、映像制作を始める人が増えている。わからないことはYouTubeが教えてくれるし「参入コストの低さが魅力の業種」と言われるようになってきた。
カメラは目の前で起こる出来事を記録する道具なわけで、技量に関わらず構えていれば、とりあえず格好がついて、「ディレクター」や「カメラマン」という立ち位置が確立されてなんとなく心地良かったりもする。
最近はだれで
ドキュメンタリー制作が全然進まないので、経験から学んだ基本の「き」を語ってみる。
「ドキュメンタリーの撮影に専念したい」と会社を辞めてから、ほとんどの時間を制作に費やしているわけですが、3年間も長期取材を続けているうちに、何を撮影すれば良いか分からなくなってきました。
生活を共にすることで街や人の変化を捉える感覚が鈍っていったり、構成に囚われ過ぎていたりすることが原因なのですが、一番は取材者が計画したことが何も進まずに滞っていることが原因だと思っています。
せっかく住み込み
住み込みでドキュメンタリーを撮る。そこから学んだこと
28歳男性
2018.10 テレビ番組制作会社に入社
2020.10 国際番組(6分)のディレクターになる
2020.11 Tokyo Docs短編部門で優秀作品賞受賞(一つの時代が終わるとき)
2022.3 フリーランスになる
かつて暴動が絶えなかったドヤ街「山谷」に住み込んで、時代とともに薄れゆく街の姿を記録しています。純粋な人間模様を描きたいので、今日まで3年間、一人で取材撮影をしてきまし