今日調べたこと備忘メモ(その2)


もう2つ、面白いテーマがあったので、備忘メモとしてまとめました。

緊張すると脇汗をかく理由と、認知行動療法(BCT)におけるスキーマの種類についてです。それでは、さっそく見ていきましょう。

1. 緊張するとなぜ脇汗をかくのか

緊張したときに脇汗をかく経験は、誰にでもあります。この現象には、自律神経系とアポクリン腺が関わっています。緊張やストレスを感じると、体は「戦うか逃げるか」という緊急状態に備えるため、交感神経が活性化します。このとき、アポクリン腺という特定の汗腺が刺激され、汗が分泌されます。

特に脇にはアポクリン腺が集中しており、この部位から分泌される汗は脂質やタンパク質を含むため、通常のエクリン腺から出る水分主体の汗とは異なります。この汗は、皮膚の細菌によって分解され、独特の匂いを発生させるため、脇汗が強く感じられるのです。

進化的に見ると、この脇汗はフェロモンの一部として、他者とのコミュニケーションや威嚇行動に役立っていたと考えられています。動物界では、匂いを使ったコミュニケーションは広く見られますが、人間にもその名残があるという説です。

2. BCTにおけるスキーマの種類

認知行動療法(BCT)では、スキーマが心の働きに大きな影響を与えます。スキーマとは、過去の経験から形成された自己や他者、世界に対する根本的な信念や認知パターンのことです。スキーマは、感情や行動に大きく影響を与えるため、特に不適応的なスキーマが存在する場合、うつや不安などの精神的な問題の原因になります。

BCTにおけるスキーマは、主に以下の3つのカテゴリーに分類されます。

1. 自己評価に関するスキーマ

これは、自分自身に対する信念や認識に関わるスキーマです。例えば、「自分には価値がない」「失敗ばかりする」といったネガティブな自己評価は、不適応的スキーマの典型例です。これにより、自己肯定感が低下し、うつ状態を引き起こすことがあります。逆に、適応的スキーマでは「自分には強みがある」「失敗しても成長できる」といった肯定的な自己評価が促されます。

2. 他者や世界に対するスキーマ

これは、他者や世界に対する認識や期待に関わるスキーマです。不適応的スキーマでは「他人は信頼できない」「世界は危険だ」といった否定的な認識が形成されることがあります。このようなスキーマを持つ人は、対人関係で不安を感じたり、外の世界に対して恐怖を抱くことが多いです。適応的なスキーマでは、「他人は信頼できる存在だ」「世界にはリスクもあるが、楽しさもある」というバランスの取れた視点が生まれます。

3. 未来に対するスキーマ

未来に関するスキーマは、将来についての期待や展望に関連します。不適応的スキーマでは「将来は絶望的だ」「何をしても意味がない」と感じ、これが無気力やうつ症状を悪化させる原因となります。反対に、適応的なスキーマでは「未来にはチャンスがある」「困難を乗り越えて成長できる」といった前向きな展望が持てるようになります。

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