腹が減って仕方ねえ。
貪欲な自分が人を傷つけていることを自覚する瞬間、おれはおれであることにほころびを覚える。
「肥大したエゴで突っ走ったところで、お前は何も背負ってこなかっただろ。」
そういう声が後ろから聞こえる。
「なあ、ずいぶんと長く君を閉じ込めさせていたせいで世界はこんなにも変わってしまったよ。」
どいつもこいつもふかふかの椅子の戦車に乗りやがって。
「歩いて戦う時代じゃない。」
テメェらのやろうとしてることをこっちは30年前からやってんだよ。
散々エネミー扱いしやがって。
「結局おまえも争ってる」
「お前はその30年を無視してるだろ」
「30年どころか、あれもこれも全部」
「生まれたときからお前に植え付けられた考え方に時代が合ってきただけで、そこに至るまでの経緯をお前はロクに知らない。」
「お前は運が良かっただけ」
「器が無いからそこに座して人を刺してたお前の方がクズ」
「生まれながらにしてそれを理解させた親の功績」
「そして、そこに跳ね返った結果どうなった?」
おれは、跳ね返ったおかげで最高の人生だろうが。
さらに言えばそれを跳ね返さずに受け止めてくれた人がいたから、今こうして幸せに生きている。
25歳とか26歳のときに書いた「夢みてる」という曲のところまで辿り着いた。
家族や友達がいて幸せだと思えることが1番良いんじゃねーかなーって思った。
本気で願って曲にしていたから叶った。
いま、信頼してなんでも話せる家族や友達がいればそれでいいはずだった。
いや、いいんだけど、、、
鏡を見るとそこに映っていたのは貪欲なモンスターだった。
ロトの装備だと思って精錬して身にまとっていたはずの武器や防具は、まるで一度つけたら外れず我が身を滅ぼす呪いの装備ではないか。
そんな夢を見た。
夢といえば
ムドーはつえーマジで。
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白米が食べたいです。