傘が開く前はきりたんぽのような可愛らしい形状、開くと傘のふちから「溶けて」真っ黒な液を垂らしながら消えてしまう不思議なきのこ。
先日雨の中の竹林で見つけた。幼菌から傘が溶けたものまでさまざまな状態のササクレヒトヨタケが集まっている。白く長くほっそりした柄が素敵。
服の袖口にこの液がついてしまい、においをかいでみると市販のマッシュルームのようなきのこ臭が。
1本持ち帰り、干してみると一晩でこのような状態に。においも消えていた。はかない。
【この液化は腐敗によるものではなく、ササクレヒトヨタケ自身が産生する酵素の働きによる自家消化である。】という部分に惹かれる。
みずから進んで真っ黒に溶けているのだ。
無垢でかわいい幼菌から大人になると自ら真っ黒な液を垂らして一夜で溶けてなくなる
耽美ゴシックな世界観のミステリアスな萌えきのこ