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読書感想文『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』2024/08/14

ご無沙汰しております。ろりすけです。
本編に入る前にちょびっとだけ近況報告を……。


最後に書いた日記が昨年の5月だったかな。6月かな。
その頃に引越しと転職をして、忙しすぎてnoteを書く時間が取れず、そこからなんやかんや一年以上経ってしまって。

というか前の職場が暇過ぎてnoteを書く時間がたっぷり取れたから続けられたのもあったけど。
今は新しい職場で人間関係の波に揉まれてなんとかやっていけてます。



↓↓↓ここから本編↓↓↓(ネタバレなし)↓↓↓



この記事にもあるとおり、相も変わらず「かまみく」もといオモコロ関連にずっぷりと浸っている生活を送っていましてね。

それはそれはずっっっぷり。
毎日何かしらのラジオか動画を視聴していて、オモコロで紹介されたところへ遊びに行って、オモコロで紹介されたものを買って食べて。
もうオモコロ無しの生活とか考えられないくらい。


そして先週、かまどとみくのしんの本が発売されました!

かまどとみくのしんの分、2冊買いました
同じ本2冊買うの初めて……///


こんな辺鄙なnoteで宣伝した所で意味は無いけどね。
仲の良いフォロワーに勧めたら1冊買ってくれたから自分の役目は果たしたかな……。


宣伝効果は無くとも読書感想文くらい書かせてほしくて。
じゃあ、書きますか。
かまどみたいに読みやすくは書けないけど。




↓↓↓ここからほんとに本編↓↓↓



1ファンとして買わずにはいれなかったが、それとは別にこの本の題名にシンパシーを感じていた。

『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』

みくのしん程ではないが、自分も本が読めない。(もうすぐ31歳)(早過ぎ)
本が苦手というか、活字が苦手。
教科書も参考書も小説も、まじまじと読むと鎮静剤を打たれたかのような眠気に苛まれてしまう。
そして「やべ、今どこまで読んでたっけ……」となり、集中力が持たずに結局ザーッと流し読みしてしまう。

こんな感じで文章を読めない訳ではないけど、本に対して苦手意識があった。
本読めるようになりたいなー なんて思いながら、別に本を買う訳ではなく。
そのまま大人になり、ごく一般的な”本を読まない人"になってしまった。



そんなある日、衝撃を受けたのがこの記事。

自分よりも圧倒的に本が読めない人が、これほどまでに楽しんで本を読めるのか。
みくのしんの感受性も想像力も没入感も全てが羨ましかった。
かまどのツッコミ(?)も包容力も文章構成も全てがかっこよかった。

そんな彼らの記事が書籍になるなんて。
かまどもみくのしんも大好きだし、この記事も大好きだし、買わずにいられるだろうか。(反語)

書籍化が発表されてAmazonの予約ページが貼られたツイートを見た瞬間、いつの間にか予約が完了していた。
値段は見ていない。3000円でも買ったと思う。
こんなに発売が待ち遠しい本は初めてだった。



発売日前日。店舗によってはもう店頭に並んでいるとの情報が。
あったらいいなーと本屋に立ち寄ると、既にオススメのコーナーにズラっと並んでいた。

Amazonで予約してたけど、届くのは発売日から2~4日後とのこと。
そんなん我慢出来るわけがない。
すぐに手に取り店頭で買った。
1760円もすんのかい。




読む時に決めていたことが1つ。
“みくのしんみたいに1行ずつ大切に読もう”

毎日読んでたわけじゃないけど、自分なりに大切に噛み締めて噛み締めて読んでたら1週間もかかっちゃった。
けれどとても良い読書体験ができたと心から思う。


普通の本と全く違うのが、記事の形式と同じく本の文章と2人の会話が交互に書かれていること。

これが本当に読みやすかった。
普段本を読まない人にも読めるように作ってあるとのことだけど、その意味がしっかりと伝わった。


みくのしんと同じペースで(実際は違うだろうけど)、1文1文をゆっくり咀嚼する時間をくれる。

本の難しい表現はみくのしんと一緒に悩めて、かまどが答えてくれる。

何気ない文章でもみくのしんがディテールを補完してくれるから、文章の解像度が爆上がりする。


ただの背景の説明の文章なのに「これ何時くらい?」とか「あんな匂いがして、こんな雰囲気で、こういうことあったよなー!」と1文1文をイメージしながら、みくのしんが思い描いている世界を見せてくれる。

すぐ登場人物になりきって「こういう気持ちだっただろうな」と没入してくれるから、読み取るのが難しい心理描写もスっと頭に入ってくる。

だから、みくのしんが感動して泣いているところで一緒に同じ感動ができる。

普段ザーッと読み飛ばしてしまう自分の読み方がどれほど本を読めていなかったかを思い知らされる。
というかこの本を読んだ人はみんなそうなる。

まさに「新しい読書体験」だった。



もう1つ。
みくのしんの感受性については各々で考えてもらうとして、僕が伝えたいのはかまどの本の作り方に感動したということ。

ところどころで太字が使われていたり、フォントサイズで声量を表現していること。

Webライターの手癖なのかもしれないけど、これがビックリするほど読みやすかった。

楽しそうに読書をしている様子が手に取るようにイメージできる。
大声でキレ散らかしてるみくのしんと困ったような笑顔で見守るかまどがもう目の前に居るもん。
脳内再生とかそういうレベルじゃない。声が聞こえてくる。本の中でめちゃくちゃ動いてる。暑そう。

写真も多いから楽しそうな様子が伝わってくる。
普通にかまみく聴いてるような感覚でスラスラと読書ができた。

写真から声がする


それから雨穴の『本棚』のところ。
雨穴の本の作り方の裏話を交えつつ読み進めていくと……。  


おい!かまど!やってんな!!!!!

と叫びたくなるようなところが。

あー、ニヤニヤしたかまどの顔がありありと浮かんでくる。
さっき話してたやつじゃん!戦いの中で成長するやつかよ!
こういうギミックも使えるのかよ。流石ですわ……。



この本の大トロは本編ではなく、「はじめに」と「あとがき」。それと「読書感想文」。

「はじめに」と「あとがき」がこんな面白くて泣けることある???
最初から最後までチョコたっぷり。すごい。

メロスの記事から既にそうだったけど、みくのしんの読書感想文が上手すぎて感動する。
これは全国の小中学生が見習うべき作文。
自分が子供の頃にこの読書感想文に出会っていたら、毎年夏休みの読書感想文の宿題は楽勝だっただろうな……。




本ってどれだけ頭の中でイメージ出来るかが大切なんだなと思った。

みくのしんが物語を咀嚼してイメージしやすくしてくれて、かまどが文章でそれを読者にイメージしやすい形で伝えてくれる。

それが読者が感じる物語への没入感、感動に繋がる。


本が読める人にも、読めない人にも、みんなにおすすめ。
こんな読書体験、新しすぎる。

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