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食べた物、場所、匂い、感覚、実体験は、生きる糧 ep5

経験したことは、いつか自分を救ってくれる。そんな気がしています。


何かを想い出す時に、味と紐づいている事が良くあります。

懐かしい食べ物はありますか?

想い出と味は親密な関係だと思います。有名人が学生時代の想い出を語る番組では、絶対と言っていいほど「よく通った食堂で、いつも食べたメニュー」が出てきて「ここに来たら、絶対に食べて帰りたい」と、満面の笑みをたたえながら食べている姿は、見ているこちらまで幸せな気持ちになります。

旅も「あそこで食べたあれ美味しかったなぁ」「もう一回食べたいなぁ」など、味と体験した想い出は紐づいていますよね。

想い出と味

ひとりが好きです。多くの人と関わる仕事なので、一人行動こそがリフレッシュです。昔、一人旅で、広東省の広州駅から、夜発の寝台列車に乗って山奥へ向かいました。

朝が来て、寝台列車と長距離バスで目的にしていた場所に着いても、食べる店が全く無く(もちろんコンビニなんて当たり前に無いです)「お腹空いたなぁ」と、店を探して歩き回って、かなりの時間彷徨っていた所、使い古して錆びた一斗缶を椅子にして食べるような小さな店を見つけました。壁に赤い文字で「水餃」と書いてあり、村人もみんなそこに座って食べてたので「请给我一盘」と言って見たら、ちゃんと一人前出てきました。背中の曲がったおばあちゃんが一人で切り盛りしていて、日本人を見るのが初めてのようでした。

もう薄暗い時間、少し寒く。やっと座れてほっとして「好吃」「好吃」と言って食べる私を、村人もおばあちゃんも優しく笑顔で見守ってくれていました。おばあちゃんの心のこもったチャオズは温かくて幸せでした。

お金を払おうとして、お財布からお金を出したら、おばあちゃんが目に涙をためて、私の手にお金を少し返して握らせてくれました。中国語は聞きとれなかったですが、イメージだと「遠い日本から、こんなところまで来てくれてありがとう。美味しいって言ってくれてありがとう、おばあちゃんは嬉しいよ。お金は少し返すから、お小遣いにしなさい。一路平安」という感じかと思います。お互いうるうるです。

あの日から、水餃子が大好物です。

辛いことがあった日は「おばあちゃん元気かな?」「またいつか会いに行きたいな」「美味しかったなぁ」って考えていると、心の底からじんわり温かな温度が広がって、元気が出たりします。随分と経った今でも。

きっとみなさまにも、味と結びついた想い出があるのではないでしょうか?

それは切なかったり、時には、涙が出るような想い出かもしれません。嬉しくてウキウキした日の想い出も、みなさまの想いに寄り添ってくれる味、それは人生そのものかもしれません。

「akaiitoのREGALCHEESECAKEの販売が始まったら、一番最初にお母さんに贈りたいです」と、メッセージを頂戴しました。

お母様に大好きなakaiitoのREGALCHEESECAKEを贈りたい・・・そのお言葉だけで、眼が赤くなって鼻がツンとしてしまいます。こうして、お嬢様とお母様の想い出とakaiitoの物語が始まるなんて!
小さな時は、お母さん(お父さん)に、いろいろな物をおねだりして育つものですが、今度はお嬢様がお母様喜ばせる番なんですね。感動がすぎます。

「早よ食べなあかんやん」
「勿体なくて食べれへんわ」

そんな、お嬢様とお母様の会話が聞こえてくるようです。

「美味しかったなぁ、あのチーズケーキまた食べたいなぁ」

そんな風に言っていただけるように、おひとつおひとつ、心を込めてお焼きさせていただきます。

想い出は、いつか自分を支える力になります。

親子や夫婦、友達同士でも「どうしてあんな事言っちゃったんだろう」って、後悔したり。自分を責めたりする時もあるものです。
akaiito REGALCHEESECAKEを「ごめんね」や「ありがとう」と一緒に贈って仲直りしていただけると嬉しいです。仲直りの切っ掛けって必要ですものね。

あの時謝れてよかったな・・・きっと、そんな日が来ると思います。
人生は多分、思っているより短いです。

ちいさな店の心のこもったチーズケーキの物語

このnoteを読んで下さった皆様に、これからも応援していただけると嬉しいです。

涙もろく、いつも色々な事に感激しちゃっている私ですが、時には自分を奮い立たせ、泣きそうな日は逆にお客様に励ましていただいて、日々一生懸命奮闘しています。
ずっと温かく見守っていただけましたら幸いです。







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akaiito RÉGALCHEESECAKE(ヘガルチーズケーキ)/真心込めた小さな店のSTORY
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