創作ゲームを作って遊ぶ!4 ルール作りのコツ
実践編で10個ほど身近な素材で作るゲームを紹介したので、ここでルール作りのコツを書いておこうとおもいます。
ゲーム論的に言えばルールを作るのは簡単ですが、良いゲームを作るとなると話は少し違ってきます。ルールを作る上で大切なことがいくつかあります。
1:公平性
2:リスクとそれに対するメリットのバランス調整
3:期待値がほぼ等しい選択肢の用意
文字で書くと難しそうですね。実際も難しいです。
1:公平性
たとえば2人プレーゲームの場合であれば、先手後手の有利不利を無くすことです。これは実はとても難しいです。将棋や囲碁などは確実に先手が有利です。ボードゲームのことをマインドスポーツと言ったりしますが、囲碁、将棋、チェッスなどが正しい意味でスポーツになり得ない要因の一つが、この先手後手の不公平にあると思っています。このことは3人以上の複数プレーでも同じです。
また有利な選択肢が一つしか無い場合、その選択肢を獲得できる公平性を担保するルールが必要です。
勘違いしてはいけないのは、選択肢が1つしかないことが問題なのではなくて、その選択肢を利用するチャンスがどのプレーヤーにも等しくあるということです。公平性とはチャンスが等しいということです。
2:リスクとそれに対するメリットのバランス調整
たとえば100円払って10%の確率で1000円獲得できるとすれば、リスクとメリットがバランスしています。反対に500円払って20%の確率で1000円獲得できるとすれば、リスクとメリットがアンバランスとなり、誰もその選択肢を選ばなくなります。
リスクとメリットがアンバランスなルールでは、選択肢が偏ってしまいプレーが単調になってしまいます。
3:期待値がほぼ等しい選択肢を沢山用意する
これは2とも関係していますが、複数の選択肢を用意する時に、その期待値がほぼ同じ物を沢山用意すると、プレーが格段に面白くなります。
その期待値も同じ性質のものではなくて、まったく異なる性質の価値で期待値がほぼ同じものが望ましいです。
言うのは簡単ですが、実際のゲームに入れ込むのはかなり難しいです。この辺ができるようになると、プロのゲームクリエイターの部類に仲間入り出来てきます。
ちょっと難しいことを書きました。たまには好いでしょ。
さて皆さんゲーム作りに挑戦、挑戦!!
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