放っておいたら大変?オスグッド病
はじめに
オスグッド・スラッター病(通称:オスグッド)は、少年期に特有の病気で筋肉と脛骨(すね)の付着部である脛骨粗面に負荷が掛かり剥離してしまう病気です。10~12歳頃のスポーツをしている成長期のお子さんに多く見られ、骨の成長に筋肉が着いていかないと言う説もあります。しかし、そうなると病気と言うよりは一種の通過儀礼の様な印象も受けますが、すべての人に当てはまるわけでもありません。
オスグッドを含めた『膝伸展機構障害』では膝蓋骨が挙上しているケースが多くみられるのが特徴です。つまり、大腿四頭筋が弛緩せずに膝を牽引し続けた結果オスグッドが起きていると考えられるのです。
原因
5つある腰椎の内、中4つの骨の間から出ている神経が大腿四頭筋に伸びて運動機能をコントロールしています。このいずれかが圧迫されて機能しなくなっても組織としての正常さは失なわれます。つまり、細胞が健全でなくなる為に代謝が落ち、血流障害から痛みや知覚異常を感じたり、痙攣が起きると考えられます。そして、この状態で筋肉が強く収縮されると筋肉が元の長さに戻らず膝蓋骨が常に引っ張られてしまうのです。
チェックポイント
あなたのお子さんで同じ様に膝下に痛みを訴えた場合には以下に挙げるポイントをチェックして下さい。当てはまる場合は上記が原因の可能性大です。
症状は片方のみ。
圧痛点が膝下すぐの脛骨の凸ったところにある。
左右の膝の高さを見比べて、痛みのある側が高い。
腰痛を訴えたことがある。
まとめ
痛みのシグナルは体が異常を検知して修復する為に「動くな!」と命令している様なものです。健康な場合は休息で止みますが、痛み続ける場合は自己修復できない状態だということですので無理は禁物!
これは全ての症状に言える体調管理の基本的な考え方でもあるのでそれ以上健康が害される前に対処することが大切です。
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