地元民の仲井 亮文さん(仲井電気工事商会)から見た、「これからの京北に必要なこと」
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地域の自立に必要なもの
京北の事業者同士が連携するビジネスモデルを
● 地域の自立に必要なもの
5人兄弟の末っ子で、上に姉が4人。生まれたときには、地域の人たちから跡取りとして盛大にお祝いされ、「その時すでに自分の人生が決まっていた」と笑う仲井さん。京北で暮らす中で、「美しいものは美しい環境から生まれる」という信条を抱くようになったそうだ。
20代の頃は、歌や踊りや町内清掃など地域でのイベントを多数企画。都市部に出た同世代が、盆や年末年始以外でも帰ってきやすいようにと考えていた。その活動では、人口増など明快な成果は見えづらかったけれど、彼自身には「地域の自立に必要なもの」が見えてきた。
それが、①学校、②病院(京北病院、クリニック、歯医者)、③仕事の自立、の3つ。そして京北の場合は、①は保育所、小中学校、高校があり、②は京北病院や、クリニック、歯医者もある。つまり、③の仕事が一番の課題。仲井さん自身、地域に仕事をつくることを目指し、「外とのつながりがある自分だからこそ、30代からは外から得られるものや人を地域に還元していこうと決めました」と話す。
● 京北の事業者同士が連携するビジネスモデルを
地域で活動する中で見えてきた、「京北民」の特徴があるという。
個の力はずば抜けて高い
土壇場の結束力がとても強い
新しいことや良いことは、こっそりやりたい
同じような方向性であってもスタート時点で交わっていないと関わろうとしない
京北を変えられるのは自分だ! と思ってる人が多い(リーダーがやたら多い)
この特徴には、京北に暮らすフェイランさん(ROOTS共同代表)も「ほんまそう」とすぐに相槌を打つ。
ならば自分自身のターゲットが明確に分析できてさえいれば、むしろ京北の中で横同士が協業できるのではないか。仲井さんはそういうビジネスモデルを「あうる京北」で提示していきたいと考えている。
「地元の人間関係も世代交代が起こりつつあり、また移住者や関係人口が徐々に増えているるので、今しかないチャンスだと感じています。地元民しかできないことと、地元民じゃない人の視点をマッチさせてできることをしていきたいです」と締めくくった。
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書き手:中井希衣子
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